11-b-03
[季節] 初冬を主に三冬(11月を主に11月から1月)天文季題
[季題] 時雨(しぐれ)
[副題] 時雨る(しぐる) 片時雨(かたしぐれ)
朝時雨(あさしぐれ) 夕時雨(ゆふしぐれ/ゆうしぐれ)
小夜時雨(さよしぐれ) 時雨虹(しぐれにじ)
時雨雲(しぐれぐも)
冬の初め晴れていても急に雨雲が生じてしばらく雨が降ったかと思うとすぐに止みまた降り出すことがある。これを時雨という。
古くは京都の北山あたりで見られるこの現象を「時雨」と詠まれていたが次第に各地の冬の通り雨をも時雨と詠まれるようになった。
陰暦10月は「時雨月」ともいわれるように時雨の多い時期である。
一方では晴れていながら一方で時雨れているのを片時雨という。
時雨はその定めなさ・はかなさを趣として句に詠まれことが多い。
また晩秋や春にも同じような雨を見ることがあるが
「秋時雨」「春時雨」と詠み別題となる。
時雨の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから抽出しています。例句は原則として文語旧仮名遣いの有季定型俳句を取り上げています。清月の所在地 大阪府枚方市 [季節] 初冬を主に三冬(11月を主に11月から1月) 天文季題 [季題] 時雨(しぐれ) [副題] 時雨る(しぐる)朝時雨(あさしぐれ)夕時雨(ゆふしぐれ/ゆうしぐれ)小夜時雨(さよしぐれ)村時雨(むらしぐれ)片時雨(かたしぐれ) 時雨虹(しぐれにじ)時雨雲(しぐれぐも) 副題『夕時雨』の例句ページへ リンク 副題『片時雨』の例句ページへ リンク 副題『時雨虹』の例句ページへ リンク 副題『時雨雲』の例句ページへ リンク 冬の初め晴れていても急に雨雲が生じてしばらく雨が降ったかと思うとすぐに止みまた降り出すということがある。 これを時雨といい本来は京都など山がちの場所で見られる現象で「北山時雨」「能登時雨」などとも使われていたがしだいに各地の冬の通り雨を時雨と呼ぶようになった。 陰暦10月は「時雨月」ともいわれるように最も時雨の多い時期である。 時雨は、時雨移りといって山から山へと降り移っていくことが少なくない。 一方では晴れていながら一方で時雨れているのを片時雨という。 時雨はその定めなさ・はかなさを趣として句に詠みつがれてきている。 また晩秋や春にも同じような雨を見ることがあるが「秋時雨」「春時雨」と詠み別題となる。▼副題『片時雨』の例句へ▼副題『夕時雨』の例句へ▼副題『小夜時雨』の例句へ▼副題『時雨虹』の例句へ▼副題『時雨雲』の例句へ▼副題『時雨傘』の例句へ▼副題『各地の時雨』の例句へ/時雨の俳句 沖かけて越の荒海時雨をり 村上唯志/時雨の俳句 時雨来て千歩に足りぬ万歩計 松山寿美/時雨の俳句 辞す寺にまた再びの時雨かな 西村舟津/時雨るるの俳句 時雨るるや斜めに日差しありにけり 長嶺 勇/時雨の俳句 山の湯の為すことのなき時雨かな 高橋泉也/時雨の俳句 いもぼうの庭灯仄か時雨をり 林 雄次郎/時雨急の俳句 雲の影山に走らせ時雨急 若林柾矢/しぐるるの俳句 しぐるるや旧街道の海鼠壁 池下よし子/時雨るるの俳句 時雨るるを道迷ひつつ友を訪ふ 山中明石/時雨の俳句 ひと時雨ありたる園の落着に 近藤清女/時雨の俳句 さりげなく晴れてはさりげなく時雨 辻多津子/時雨の俳句 四阿に時雨宿りの昼餉かな 水野恵以/時雨の俳句 時雨来て濡らす兵舎の赤レンガ 加藤哲夫/時雨の俳句 来ぬ人に待つ間の長き時雨かな 大西吉子/時雨の俳句 寝嵩なき母の傍へに時雨聞く 杉山春萌/時雨の俳句 時雨去り山の彩り深まりぬ 池田幸恵/時雨の俳句 今晴れてゐしが時雨るる城となり 栗林清瑶/時雨の俳句 時雨くる笠を眞深に野の地蔵 武田愛女/しくるるの俳句 しぐるるや片手拝みに地蔵尊 石崎そうびん/時雨の俳句 時雨来て海の匂ひのありにけり 吉田静代/時雨の俳句 時雨来て峠の茶屋に小休止 戸本文雄/時雨の俳句 しぐるるや詫びる心を文にして 小川和子/時雨の俳句 時雨晴る遠嶺の雲の夕映えて 瀬戸田一史/時雨の俳句 時雨来ぬ間に車椅子散歩する 川島踊子/時雨の俳句 止むとみて音なき時雨急ぎ過ぐ 前田みのる/時雨の俳句 艶やかに宝塔濡らす時雨かな 竹中三津子/時雨の俳句 八の字に波切り帰船時雨中 樋口干恵/時雨の俳句 ぼてふりの囲まれてゐる時雨かな 堀口まゆみ/時雨の俳句 芭蕉忌の近づく頃の時雨かな 野田ゆたか/時雨の俳句 青石の塀を濡らして朝時雨 岩本和行/時雨の俳句 時雨音高く夜更けを目覚めたり 山口丘刀