07-a-02
[季節] 晩夏を主に三夏(7月を主に5月から7月) 時候季題
[季題] 涼し(すずし)
[副題] 朝涼(あさすず) 夕涼(ゆふすず/ゆうすず)
晩涼(ばんりやう/ばんりょう)
夜涼(やりやう/やりょう)
涼風(りやうふう/りょうふう・すずかぜ)
風涼し(すずかぜ) 星涼し(ほしすずし)
灯涼し(ひすずし) 声涼し(こゑすずし/こえすずし)
音涼し(おとすずし) 堂涼し(どうすずし)
館涼し(たちすずし・かんすずし)
夏の暑さの中にあってこそ感じられる涼気はひとしおである。
朝夕の涼しさ水辺の涼しさなど俳句では暑さの中の僅かばかりの涼しさを捉えて夏を表現す。
涼しの俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いで詠まれた有季定型の伝統的俳句を取り上げています。清月俳句会の歳時記 July haiku a glossary of seasonal words for haiku poets noda yutaka/[季節] 晩夏を主に三夏(7月を主に5月から7月) 時候季題[季題] 涼し(すずし)[副題] 朝涼(あさすず)夕涼(ゆふすず/ゆうすず)晩涼(ばんりやう/ばんりょう)夜涼(やりやう/やりょう)涼風(りやうふう/りょうふう・すずかぜ)風涼し(すずかぜ)星涼し(ほしすずし)灯の涼し(ひのすずし)声涼し(こゑすずし/こえすずし)音涼し(おとすずし)堂涼し(どうすずし) 館涼し(たちすずし・かんすずし)▼副題『朝涼』の例句へ▼副題『夕涼』の例句へ▼副題『涼風』の例句へ▼副題『風涼し』の例句へ▼副題『星涼し』の例句へ▼副題『灯の涼し』の例句へ▼副題『声涼し』の例句へ▼副題『音涼し』の例句へ▼副題『堂涼し』の例句へ▼副題『館涼し』の例句へ夏の暑さの中にあってこそ感じられる涼気はひとしおである。朝夕の涼しさ水辺の涼しさなど俳句では暑さの中のかすかな涼しさを捉えて夏を表現す/皆涼しの俳句 此あたり目に見ゆるものは皆涼し 松尾芭蕉/涼しくの俳句 開かれて涼しく在ます秘仏かな 舘野翔鶴/小町像の俳句 歌膝も涼し卒塔婆の小町像 西ア佐知/思惟仏の俳句 思惟仏の高さ涼しく在しけれ 門田窓城/涼しの俳句 沙弥の頭のまこと涼しき得度式 西村舟津/飛火野の俳句 飛火野のがらんどうなる涼しさよ 松山寿美/邂逅の俳句 邂逅といふ涼しさの宴かな 西川寿賀子/高野山の俳句 ケーブルを降りて涼しき高野山 水野惠以/涼しの俳句 ロダン像めくチンパンジー涼しかり 森本恭生/涼しの俳句 涼しさや筆は山馬のつよき線 岡崎桜雲/涼しの俳句 みどり児をあやせば笑ふ涼しさよ 土館イサ/丘の俳句 羽と陸の句碑立つ丘の涼しかり 姉歯義ひろ/胡麻豆腐の俳句 涼しさや高野みやげの胡麻豆腐 池下よし子/澪標の俳句 点滅の青き灯涼し澪標 横田寿賀子/表敬の俳句 優勝の表敬訪問涼しけれ 松阪久美子/涼しの俳句 樹下涼し廃れしみちの道祖神 長田穂峰/涼しの俳句 百年家凭れて涼し太柱 石崎そうびん/漁火の俳句 涼しさや漁火並ぶ水平線 清水恵山/貴船川の俳句 川下に涼も流して貴船川 長嶺 勇/三味の俳句 三味の音の聞こゆる路地の涼しかり 安田かず代/涼しの俳句 涼しさを探して遠き旅に発つ 橋本典子/川床の俳句 軒提灯点りいよいよ川床涼し 伊藤悦子/大極殿の俳句 大極殿涼しく仰ぐ高御座 奥田不二子/和菓子の俳句 涼しげな小皿に一つ和菓子かな 奥野晶子/南大門の俳句 南大門見ゆる茶亭に涼しく居 岩本かず子/涼しの俳句 東へと流れる雲に涼を見し 岩本幸子/遺墨の俳句 遺墨展涼しき文字の夢一字 吉本昌女/涼しの俳句 涼しさに浮見堂へと歩を延ばす 吉野濃菊/禅寺の俳句 せせらぎの音も涼しき禅の寺 嶋きさ子/神木の俳句 産土神の椎の神木涼しかり 橋本照子/涼しの俳句 町二つ越えて涼しき海の青 金城博之/御厨道の俳句 御厨洞の暗きが涼し石を積む 原遊亀/丸子船の俳句 丸子船据えある館の涼しけり 古川春美/涼しの俳句 髪切りて頭軽さの涼しさを 山口広子/句碑の俳句 白文字の涼し合同句碑除幕 山中明石/涼しの俳句 髪切りて首より涼の感じられ 秋山英身/法話の俳句 御僧の法話の堂に涼しく居 小川比呂/涼しの俳句 涼しさや館広間の高き梁 松井芳朗/茅葺きの俳句 萱葺きの涼しき部屋に通さるる 森島緋紗江/水琴窟の俳句 水琴窟鳴りて涼しさ生まれけり 森本順子/老舗の俳句 色形涼し京菓子売る老舗 正木和子/京料理の俳句 先輩を訪ひて涼しき京料理 西野一朗/お立ち台の俳句 ヒーローの言葉涼しきお立台 野田ゆたか