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[季節] 初春(2月)         植物季題

[季題] 下萌(したもえ)

[副題] 草萌(くさもえ)
    草青む(くさあをむ/くさあおむ) 
    畦青む(あぜあをむ/あぜあおむ)
    下萌ゆる(したもゆる)  草萌ゆる(草青む)
 
 
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 冬枯の中に春が立ちいつのまにか草の芽が萌え出ること。
 
 雪国では残雪の下から新芽が顔を覗かせると春の到来を実感する。
 
 草萌は草の芽吹きをあらわし草青むはやや春も深まり鮮やかな青さになっていくゆく様子をあらわす。
 
 新古今和歌集のなかに冬枯れの野や残雪の中にも確実に春が立ちいつの間にか草の芽が萌えつつありますと下萌をと詠った歌「春日野の下萌えわたる草のうへにつれなく見ゆる春のあは雪/権中納言国信」が収録されている。
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下萌の俳句 清月俳句歳時記2月の俳句のページです。noda yutaka haiku 例句は、現在作句活動中の有季定型伝統俳句の歳時記です。編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、インターネット俳句「清月」を主宰しています。大阪清月庵 大阪府枚方市 京都清月庵 京都府木津川市 [季節] 初春(2月)植物季題[季題] 下萌(したもえ)[副題] 草萌(くさもえ) 草青む(くさあをむ/くさあおむ) 畦青む(あぜあをむ/あぜあおむ) 土手青む(どてあをむ/どてあおむ) 若返る草(わかがへるくさ/わかがえるくさ)▼副題の『草青む』の例句ページへ リンク▼副題の『草萌』の例句ページへ リンク 冬枯の中に春が立ち、地中からいつのまにか草の芽が萌え出ること。 雪国では残雪の下から新芽が顔を覗かせると、春の到来を実感する。 野原や園、庭や道ばたなど、また垣根や石垣の間など、想わぬ所で草の芽を見いだすことがある。 草萌は、草の芽吹きをあらわし、草青むは、やや春も深まり、鮮やかな青さになっていくゆく様子をあらわしています。 新古今和歌集のなかに、冬枯れの野や残雪の中にも、確実に春が立ちいつの間にか草の芽が萌えつつあります、と下萌をと詠った歌「春日野の下萌えわたる草のうへにつれなく見ゆる春のあは雪 権中納言国信」が収録されています。
<例句>/下萌えの俳句 下萌や名刹水の音逸り 西ア佐知/下萌えの俳句 下萌や句碑の里とて親しまれ 岡崎桜雲/下萌えの俳句 下萌や座せば大地の鼓動あり 門田窓城/下萌えの俳句 下萌の一雨ごとに色深め 稲福昌一/下萌えの俳句 下萌や一歩一歩の踏みごたえ 松山寿美/下萌えの俳句 下萌にどつかと伏せたる牧の牛 横田寿賀子/下萌えの俳句 下萌に放せし犬の爆走す 吉井竹志/下萌えの俳句 下萌に座して遠見の有馬富士 水野良子/下萌えの俳句 下萌えて心のはづむ日々迎ふ 北川紀美子/下萌えの俳句 下萌や快音響く草野球 片岡正枝/下萌えの俳句 下萌や己の色になる日射し 市原遊亀/下萌えの俳句 下萌やぎつたんばつこ抽んでて 金城博之/下萌えの俳句 下萌に生くる力の湧いてきし 山本宏子/下萌えの俳句 参道をそれ下萌の柔らかし 小林圭子/下萌えの俳句 下萌の土手に二つのランドセル 清水恵山/下萌えの俳句 下萌や眠り続ける即身仏 石崎そうびん/下萌えの俳句 園児らの靴音聞こゆ下萌に 前田卯生/下萌えの俳句 下萌や妹十人目曽孫抱き 大西吉子/下萌えの俳句 下萌や釣り糸垂らす人の影 池下よし子/下萌えの俳句 下萌や大地のいぶき蹠にす 津田喜美/下萌えの俳句 下萌や皆それぞれに名のありて 田中由美子/下萌えの俳句 下萌や父の靴履く幼き子 嶋 きさ子/下萌えの俳句 下萌や家紋うすれし境目石 東 嘉子/下萌えの俳句 下萌の明るき牧場子牛啼く 湯澤正枝/下萌えの俳句 下萌や大地の力みなぎれり 八巻年子/下萌えの俳句 下萌のテニスコートに歓喜湧く 北野美代子/下萌えの俳句 下萌にグランドゴルフボール追ふ 熊谷清美/下萌えの俳句 下萌や背中はみ出すランドセル 田村公平/下萌えの俳句 下萌や大地漲る力溜め 橋本幹夫 /下萌えの俳句 下萌ゆる気の溢れ来る一日かな 木村宏一 /下萌えの俳句 下萌の支える塔の五重かな 野田ゆたか