平成二六年一月一〇句選

清月俳句会

山縣伸義

［２/１０］

インターネット清月俳句平成二六年一月の投句から１０句選山縣伸義選／寒の月の俳句　五感まで研ぎ澄まされて寒の月　木村宏一／蜜柑の俳句　逸る気を蜜柑一つで逸らしけり　駒田暉風／枯野の俳句　枯野道郵便バイクひた走る　石崎そうびん／そりの俳句　開拓の鈴音高き橇の馬　橋本幹夫／独楽の俳句　放たれて真っ直ぐに立つ独楽の芯　橋本幹夫／蜜柑の俳句　生返事ふたことみこと蜜柑むく　池下よし子／人日の俳句　人日や一両電車満員に　山口美琴／元旦の俳句　元旦や少しの酒に餅二つ　筒井省司／福笑いの俳句　意地張って顔をなさざる福笑　渡邊春生／破魔矢の俳句　破魔矢持つ振袖姿慎ましや　後藤允孝