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     秋夕焼カリオン響く引揚館 森戸しゆじ
      短めの竿に稲干す老農夫
     連休や一日ひと畦稲を刈る
 
    保育士の大きな身振り運動会 木村宏一
    新松子つんと尖りし寡黙かな
      秋日和長蛇の列の国宝展
 
      鉛筆を削る匂ひや天高し 駒田暉風
      秒針の音なく刻む初時雨
 
      黒光る放牧の牛秋日濃し 石崎そうびん
    色褪せる蕎麦屋の暖簾秋時雨
      威銃一乗谷を揺るがせり
 
    実石榴や嘗て電器店ありし跡 石川順一
     円陣をなす男らは葦を焼く
    秋の雨すつかり止んで居る朝
 
      縄文も弥生の里も天高し 橋本幹夫
      息災に同胞集ふ亥の子餅
      曳行の駒と立寄る秋の川
 
        秋映す八幡堀の水鏡 池下よし子
    借景の叡山模糊と風炉名残り
    捨つるものすてしより冬支度
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      一片の雲なき空や菊日和 山口美琴
     初物と子らに届けし栗ご飯
       十月や予定の多き丸印
 
     どの畠も輝くやうな豊の秋 志村万香
    これよりは御岳見れば祈る秋
   夕暮れてざわめく木々の秋寂し
 
    瀬しぶきの魚道の石や崩れ簗 清水恵山
     馬肥ゆる北の大地の草原に
     時代祭歴史の縮図目の前に
 
   賽銭を上げて椎の実ポケットに 筒井省司
      雨上がり頭深々ゑのこ草
     六地蔵やさしき顔に菊香る
 
      新米に小首傾げる水加減 田村公平
       奉納の文字黒々と新走
       廃屋の土塀彩る蔦紅葉
 
     白壁に収まりきれず蔦紅葉 渡邉春生
     応援席陣取ることも運動会
    こすもすの風の中なる絵本館
 
      山小屋の番人去りて冬隣 後藤允孝
      大輪の白菊並ぶ路地日和
     秋しぐれ杖衝坂のけむる道
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宏一撮影/蓮の実
宏一撮影/コスモス
     豆力士去りし土俵に秋の風 瀬尾睦夫
     寝転んで刈田の上や空広し
      釣竿の四五本揃へ鯊日和
 
      古里の山が教える冬支度 白根鈴音
    佳き日には佳き空となり鰯雲
     寂しみて時を刻むや秋の雨
 
・・・・・・・ 選者詠 野田ゆたか ・・・・・・・
 
   根限り鳴く神鷄や冬近し
  はやも雨意兆す雲々秋時雨
  大の字を抱きて装ふ如意ヶ嶽
 
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
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宏一撮影/秋入日
宏一撮影/新松子
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これら写真は、出句函のものを複写しました。
写真をクリックすると拡大します。
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「月刊清月」では、相対評価は行い
佳句作者順に登載しています。
清月俳句会 平成26年10月の出句から /秋夕焼けの俳句 秋夕焼カリオン響く引揚館 森戸しゆじ/稲の俳句 短めの竿に稲干す老農夫 森戸しゆじ/稲刈りの俳句 連休や一日ひと畦稲を刈る 森戸しゆじ/運動会の俳句 保育士の大きな身振り運動会 木村宏一/新松子の俳句 新松子つんと尖りし寡黙なり 木村宏一/秋日和の俳句 秋日和長蛇の列の国宝展 木村宏一/天高しの俳句 鉛筆を削る匂ひや天高し 駒田暉風/初時雨の俳句 秒針の音なく刻む初時雨 駒田暉風/秋日濃しの俳句 黒光る放牧の牛秋日濃し 石崎そうびん/秋時雨の俳句 色褪せる蕎麦屋の暖簾秋時雨 石崎そうびん/威銃の俳句 威銃一乗谷を揺るがせり 石崎そうびん/石榴の実の俳句 実石榴や嘗て電器店ありし跡 石川順一/葦の俳句 円陣をなす男らは葦を焼く 石川順一/秋の雨の俳句 秋の雨すつかり止んで居る朝 石川順一/天高しの俳句 縄文も弥生の里も天高し 橋本幹夫/亥の子餅の俳句 息災に同胞集ふ亥の子餅 橋本幹夫/秋の川の俳句 曳行の駒と立寄る秋の川 橋本幹夫/豊の秋の俳句 どの畠も輝くやうな豊の秋 志村万香/秋の俳句 これよりは御岳見れば祈る秋 志村万香/秋寂しの俳句 夕暮れてざわめく木々の秋寂し 志村万香/秋の俳句 秋映す八幡堀の水鏡 池下よし子/風炉名残の俳句 借景の叡山模糊と風炉名残り 池下よし子/冬仕度の俳句 捨つるものすてしより冬支度 池下よし子/菊日和の俳句 一片の雲なき空や菊日和 山口美琴/栗飯の俳句 初物と子らに届けし栗ご飯 山口美琴/十月の俳句 十月や予定の多き丸印 山口美琴/崩れ簗の俳句 瀬しぶきの魚道の石や崩れ簗 清水恵山/馬肥ゆるの俳句 馬肥ゆる北の大地の草原に 清水恵山/時代祭の俳句 時代祭歴史の縮図目の前に 清水恵山/椎の実の俳句 賽銭を上げて椎の実ポケットに 筒井省司/ゑのこ草の俳句 雨上がり頭深々ゑのこ草 筒井省司/菊薫るの俳句 六地蔵やさしき顔に菊香る 筒井省司/新米の俳句 新米に小首傾げる水加減 田村公平/新走の俳句 奉納の文字黒々と新走 田村公平/蔦紅葉の俳句 廃屋の土塀彩る蔦紅葉 田村公平/蔦紅葉の俳句 白壁に収まりきれず蔦紅葉 渡邉春生/運動会の俳句 応援席陣取ることも運動会 渡邉春生/こすもすの俳句 こすもすの風の中なる絵本館 渡邉春生/冬隣の俳句 山小屋の番人去りて冬隣 後藤允孝/白菊の俳句 大輪の白菊並ぶ路地日和 後藤允孝/秋時雨の俳句 秋しぐれ杖衝坂のけむる道 後藤允孝/秋の風の俳句 豆力士去りし土俵に秋の風 瀬尾睦夫/刈田の俳句 寝転んで刈田の上や空広し 瀬尾睦夫/鯊の俳句 釣竿の四五本揃へ鯊日和 瀬尾睦夫/冬仕度の俳句 古里の山が教える冬支度 白根鈴音/鰯雲の俳句 佳き日には佳き空となり鰯雲 白根鈴音/秋の雨の俳句 寂しみて時を刻むや秋の雨 白根鈴音/冬近しの俳句 根限り鳴く神鷄や冬近し 野田ゆたか/秋時雨の俳句 はやも雨意兆す雲々秋時雨 野田ゆたか/山装うの俳句 大の字を抱きて装ふ如意ヶ嶽 野田ゆたか