籾を干す田に忘れたる軍手かな 森戸しゆじ
もみ殻の煙の立ちて刈り終へり
新しき命育む十三夜 木村宏一
別れ道行くも戻るも桐一葉
登高や明石大橋遥かにす
ふるさとは案山子祭の一色に 湯沢正枝
十月や野山それぞれ色を持ち
やや寒しすべり易くて芭蕉庵
帰る友停めて山の端居待月 駒田暉風
ままごとの筵の上に小春風
一里行き半里戻りて秋暑し
透明な花瓶コスモス挿されけり 石川順一
御会式や金の纏の町火消 橋本幹夫
狛犬の阿の口寂し秋の風
騎馬武者も曳かれて時代祭かな
枝豆や夫に好みの茹で加減 池下よし子
目じるしは赤い靴下運動会
通り名のまるたけえびす秋の雨
御遷宮結の輪詠みし芭蕉翁 山口美琴
病棟のここは三階小鳥来る
秋祭路線バス停迂回路に
団栗の両のポケツトより零る 足立山渓
時鳥草庭に小流れ引く医院
独り居の荘の天窓十三夜
赤い実を零し鵯けたたまし 清水恵山
くねくねと竹簀に動く落鰻
年尾忌や縁の句碑が小樽市に
高塀を越えて木犀香りをり 筒井省司
手の届く道の傍ら柿たわわ
行秋や錦に染まる海静か
走つても走る速さに鬼やんま 田村公平
愁思ふと語りたくなる漁の日々
新米が詰まる袋の角立てり
どかどかとバス降りて来る林檎狩 渡邉春生
菊人形少年隊は銃構へ
月祀る芒を高く甕に挿す
京町家静けき路地の秋しぐれ 後藤允孝
参道の木立が放つ秋の声
小鳥来て木木の梢の騒がしき
静かなる日差に弾け栗の毬 山縣伸義
しんしんと名残の月や旅果つる
皮をむく古包丁や吊し柿
・・・・・・・ 選者詠 野田ゆたか
・・・・・・・
釣人の去りしあたりに荻の声
朝の日に笑むごと石榴弾けたる
大枝に踏んばり神の松手入
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
宏一撮影/稲架
宏一撮影/後の月
宏一撮影/竜胆
これら写真は、出句函の
ものを複写しました。
写真をクリックすると
拡大します。
「月刊清月」では、相対評価は行い
佳句作者順に登載しています。
美琴の句
← 御遷宮翌日に外宮門前で配られた紙札
遷宮で結ぶ 人の輪、心の輪
神との結縁
10月17日の開催結果
平成25年10月句会 インターネット俳句清月俳句会 清月は、有季定型の伝統俳句の会です。seigetu haiku /籾の俳句 籾を干す田に忘れたる軍手かな 森戸しゆじ/籾殻の俳句 もみ殻の煙の立ちて刈り終へり 森戸しゆじ/十三夜の俳句 新しき命育む十三夜 木村宏一/桐一葉の俳句 別れ道行くも戻るも桐一葉 木村宏一/冬耕の俳句 登高や明石大橋遥かにす 木村宏一/案山子の俳句 ふるさとは案山子祭の一色に 湯沢正枝/十月の俳句 十月や野山それぞれ色を持ち 湯沢正枝/やや寒の俳句 やや寒しすべり易くて芭蕉庵 湯沢正枝/居待月の俳句 帰る友停めて山の端居待月 駒田暉風/小春の俳句 ままごとの筵の上に小春風 駒田暉風/秋暑しの俳句 一里行き半里戻りて秋暑し 駒田暉風/コスモスの俳句 透明な花瓶コスモス挿されけり 石川順一/御会式の俳句 御会式や金の纏の町火消 橋本幹夫/秋風の俳句 狛犬の阿の口寂し秋の風 橋本幹夫/時代祭の俳句 騎馬武者も曳かれて時代祭かな 橋本幹夫/団栗の俳句 団栗の両のポケツトより零る 足立山渓/時鳥草の俳句 時鳥草庭に小流れ引く医院 足立山渓/十三夜の俳句 独り居の荘の天窓十三夜 足立山渓/枝豆の俳句 枝豆や夫に好みの茹で加減 池下よし子/運動会の俳句 目じるしは赤い靴下運動会 池下よし子/秋の雨の俳句 通り名のまるたけえびす秋の雨 池下よし子/御遷宮の俳句 御遷宮結の輪詠みし芭蕉翁 山口美琴/小鳥来るの俳句 病棟のここは三階小鳥来る 山口美琴/秋祭りの俳句 秋祭路線バス停迂回路に 山口美琴/ひよどりの俳句 赤い実を零し鵯けたたまし 清水恵山/落ち鰻の俳句 くねくねと竹簀に動く落鰻 清水恵山/年尾忌の俳句 年尾忌や縁の句碑が小樽市に 清水恵山/木犀の俳句 高塀を越えて木犀香りをり 筒井省司/柿の俳句 手の届く道の傍ら柿たわわ 筒井省司/ゆくあきの俳句 行秋や錦に染まる海静か:筒井省司 /おにやんまの俳句 走つても走る速さに鬼やんま 田村公平/秋思の俳句 愁思ふと語りたくなる漁の日々 田村公平/新米の俳句 新米が詰まる袋の角立てり 田村公平/林檎狩の俳句 どかどかとバス降りて来る林檎狩 渡邉春生/菊人形の俳句 菊人形少年隊は銃構へ 渡邉春生/月奉るの俳句 月祀る芒を高く甕に挿す 渡邉春生/秋時雨の俳句 京町家静けき路地の秋しぐれ 後藤允孝/秋の声の俳句 参道の木立が放つ秋の声 後藤允孝/小鳥来るの俳句 小鳥来て木木の梢の騒がしき 後藤允孝/栗の俳句 静かなる日差に弾け栗の毬 山縣伸義/名残の月の俳句 しんしんと名残の月や旅果つる 山縣伸義/つるし柿の俳句 皮をむく古包丁や吊し柿 山縣伸義/おぎのこえの俳句 釣人の去りしあたりに荻の声 野田ゆたか/石榴の俳句 朝の日に笑むごと石榴弾けたる 野田ゆたか/松手入れの俳句 大枝に踏んばり神の松手入 野田ゆたか/御遷宮の句 たふとさに皆押しあひぬ御遷宮 芭蕉