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   幾重にもコスモス揺れて風の道 森戸しうじ
    紅葉狩道幅狭しショベルカー
    ひと休み刈穂の束の五十ほど
 
     光りおく雫の香り秋の薔薇 木村宏一
    秋薔薇や雫きらりと飛落ちぬ
   故郷は石蕗の花咲く野でありぬ
 
    腐葉土のふわつと軽き冬初め 湯澤正枝
    短日のこころせかれる美容院
   白菜を結はく老父に日ざし濃し
 
     花水木紅の落葉が庭を埋め 駒田暉風
    独り居の吾が身に余る冬日和
    射す光虚ろになりて冬に入る
 
    神の鹿人に馴れ寄る小春かな 酒井牧人
 
      蒼蒼と伊吹嶺聳ゆ野分晴 石崎そうびん
    暮れてなほ空にそのまま鰯雲
    蟋蟀の古武士のごとき面構へ
 
   歩くほど冬ざれて来る景色かな 石川順一
       白色が圧倒的な寒の菊
    別れ蚊や雌だけ大胆だと思ふ
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     小春日や違ふ自分を探す旅 橋本幹夫
    鷹渡る千里の風を掻つ切つて
     骨壷を二つ並べて冬に入る
 
     褐色の朝をともして冬紅葉 金城博之
    黄落の尽きることなし能楽堂
    立冬や久しく見へぬ人が来て
 
     一筋に生きて勤労感謝の日 池下よし子
 たまさかのカメラポジション照紅葉
  モスクワの空なきそらの暮秋かな
 
     落葉踏む音も楽しき散歩道 山口美琴
      園児らの農体験や大根引
  小春日や猫のあくびも伸びやかに
 
    御手洗の柄杓新たや石蕗の花 足立山渓
     透き通る空の青さや鵙猛る
     山茶花や猫潜りたる庭の垣
 
     冬となり峰聳え立つ八ヶ岳 志村万香
     空の色雲の流れも冬めきて
    木枯や公園の木々せめぎ合ふ
 
      冬晴や庭に枝伐る鋸の音 清水恵山
     終の地は孫には故郷七五三
     賽銭の乾きし音や神の留守
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宏一撮影/秋薔薇
     冬入日井戸端会議続きをり 筒井省司
   さくさくと落葉踏む音尾根歩き
  湯豆腐や湯気の向こうの妻老いぬ
 
  紅葉野や独りで食べるにぎりめし 山本正晴
    小春日や気ままな猫の大欠伸
 
   暮なづむ庭を照らせり石蕗の花 三村長閑
    触れもせで柊の花こぼれ落ち
    小春日や空仰ぎつつ窓を拭く
 
     散敷きて銀杏黄葉の夕明り 川村文香
   菊を活け手に残り香の一日かな
     団栗のすねて戯けて反抗期
 
     庭手入一日延ばし冬に入る 野田ゆたか
    一人の歩銀杏落葉を敷詰めて
     冬晴の正眼にあり郷土冨士
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宏一撮影/石蕗の花
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選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
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平成23年11月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか。コスモスの俳句 幾重にもコスモス揺れて風の道 森戸しうじ。紅葉狩りの俳句 紅葉狩道幅狭しショベルカー 森戸しうじ。刈り穂の俳句 ひと休み刈穂の束の五十ほど 森戸しうじ。秋の薔薇の俳句 光りおく雫の香り秋の薔薇 木村宏一。秋そうびの俳句 秋薔薇や雫きらりと飛落ちぬ 木村宏一。石蕗の花の俳句 故郷は石蕗の花咲く野でありぬ 木村宏一。冬初めの俳句 腐葉土のふわつと軽き冬初め 湯澤正枝。短日の俳句 短日のこころせかれる美容院 湯澤正枝。白菜の俳句 白菜を結はく老父に日ざし濃し 湯澤正枝。花水木の俳句 花水木紅の落葉が庭を埋め 駒田暉風。冬日和の俳句 独り居の吾が身に余る冬日和 駒田暉風。冬に入るの俳句 射す光虚ろになりて冬に入る 駒田暉風。小春の俳句 神の鹿人に馴れ寄る小春かな 酒井牧人。野分晴の俳句 蒼蒼と伊吹嶺聳ゆ野分晴 石崎そうびん。鰯雲の俳句 暮れてなほ空にそのまま鰯雲 石崎そうびん。蟋蟀の俳句 蟋蟀の古武士のごとき面構へ 石崎そうびん。冬ざれの俳句 歩くほど冬ざれて来る景色かな 石川順一。寒の菊の俳句 白色が圧倒的な寒の菊 石川順一。蚊の別れの俳句 別れ蚊や雌だけ大胆だと思ふ 石川順一。小春日の俳句 小春日や違ふ自分を探す旅 橋本幹夫。鷹渡るの俳句 鷹渡る千里の風を掻つ切つて 橋本幹夫。冬に入るの俳句 骨壷を二つ並べて冬に入る 橋本幹夫。冬紅葉の俳句 褐色の朝をともして冬紅葉 金城博之。黄落の俳句 黄落の尽きることなし能楽堂 金城博之。立冬の俳句 立冬や久しく見へぬ人が来て 金城博之。勤労感謝の日の俳句 一筋に生きて勤労感謝の日 池下よし子。照紅葉の俳句 たまさかのカメラポジション照紅葉 池下よし子。暮秋の俳句 モスクワの空なきそらの暮秋かな 池下よし子。落葉の俳句 落葉踏む音も楽しき散歩道 山口美琴。大根引きの俳句 園児らの農体験や大根引 山口美琴。小春日の俳句 小春日や猫のあくびも伸びやかに 山口美琴。石蕗の花の俳句 御手洗の柄杓新たや石蕗の花 足立山渓。鵙の俳句 透き通る空の青さや鵙猛る 足立山渓。山茶花の俳句 山茶花や猫潜りたる庭の垣 足立山渓。冬の俳句 冬となり峰聳え立つ八ヶ岳 志村万香。冬めくの俳句 空の色雲の流れも冬めきて 志村万香。木枯の俳句 木枯や公園の木々せめぎ合う 志村万香。冬晴れの俳句 冬晴や庭に枝伐る鋸の音 清水恵山。七五三の俳句 終の地は孫には故郷七五三 清水恵山。神の留守の俳句 賽銭の乾きし音や神の留守 清水恵山。冬入り日の俳句 冬入日井戸端会議続きをり 筒井省司。落葉の俳句 さくさくと落葉踏む音尾根歩き 筒井省司。湯豆腐の俳句 湯豆腐や湯気の向こうの妻老いぬ 筒井省司。紅葉の俳句 紅葉野や独りで食べるにぎりめし 山本正晴。小春日の俳句 小春日や気ままな猫の大欠伸 山本正晴。石蕗の花の俳句 暮なづむ庭を照らせり石蕗の花 三村長閑。柊の花の俳句 触れもせで柊の花こぼれ落ち 三村長閑。小春日の俳句 小春日や空仰ぎつつ窓を拭く 三村長閑。銀杏黄葉の俳句 散敷きて銀杏黄葉の夕明り 川村文香。菊の俳句 菊を活け手に残り香の一日かな 川村文香。団栗の俳句 団栗のすねて戯けて反抗期 川村文香。冬に入るの俳句 庭手入一日延ばし冬に入る 野田ゆたか。銀杏落葉の俳句 一人の歩銀杏落葉を敷詰めて 野田ゆたか。冬晴れの俳句 冬晴の正眼にあり郷土冨士 野田ゆたか。
Hp管理人 野田ゆたか。