彩りの光に染まり銀杏散る 木村宏一
壁面のスクリーンアートクリスマス
切花の色鮮やかに年の暮 湯浅正枝
けんちん汁過ぎ去りし日の大家族
シンバルの師走夜空へ響きけり
それぞれに終はる命を舞ふ落葉 駒田暉風
柿落葉回向の鐘は法隆寺
今は只落葉の衾山黙す
奔流の如き日々なり十二月 酒井牧人
ワイン酌むグラスに銀杏黄葉敷き
全校で落穂拾ひをせしことも 石崎そうびん
石山の石の隙間に実むらさき
モーツァルト聴かせ仕上ぐる新酒かな
水仙を活けて部屋の香新しき 有馬やよこ
葉組せし水仙凛と立ちをりぬ
侘助のひともと挿せる朝茶かな
鴨来るや陣取る声の西東 有馬たく
木の葉ふる夕日をひとつづつ抱き
山河いま鬨の声あぐ冬将軍
理髪屋のイヴに仕舞の髪を掃く 橋本幹夫
忘年会写真の真ん中鍋奉行
宿直の独り役場の晦日そば
ただ一つ言葉欲しくて小夜千鳥 橋本典子
ひともじを刻む吾が夜の厨かな
襷掛け気合ひを示す煤払
蓮枯れて生駒の山の近づける 北井古石
奈良町の茶店に休む霙かな
京町に和傘行きかふ細雪
冬木の芽まほらの空の日表に 金城博之
冬薔薇棘切られて売られをり
冬木の芽山道処々に見え隠れ
冬ざれの毛馬の閘門蕪村の忌 池下よし子
極月や無事の掛軸この年も
モノレール終着駅の冬紅葉
車座を沸かせて河豚の鍋奉行 野田ゆたか
白息や内緒話の洩れてをり
句短冊差替へて終ふ春支度
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
宏一撮影
イルミネーション御堂筋(大阪)
宏一撮影
イルミネーション中之島図書館(大阪)
この写真は、出句函のものを複写しました。
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平成21年12月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか銀杏散る。の俳句 彩りの光に染まり銀杏散る 木村宏一。クリスマスの俳句 壁面のスクリーンアートクリスマス 木村宏一。年の暮れの俳句 切花の色鮮やかに年の暮 湯浅正枝 。巻繊汁の俳句 けんちん汁過ぎ去りし日の大家族 湯浅正枝。師走の夜の俳句 シンバルの師走夜空へ響きけり 湯浅正枝。落ち葉の俳句 それぞれに終はる命を舞ふ落葉 駒田暉風 。柿落葉の俳句 柿落葉回向の鐘は法隆寺 駒田暉風。落ち葉の俳句 今は只落葉の衾山黙す 駒田暉風。十二月の俳句 奔流の如き日々なり十二月 酒井牧人。銀杏黄葉の俳句 ワイン酌むグラスに銀杏黄葉敷き。落穂拾ひの俳句 全校で落穂拾ひをせしことも 石崎そうびん 。むらさきの実の俳句 石山の石の隙間に実むらさき 石崎そうびん。新酒の俳句 モーツァルト聴かせ仕上ぐる新酒かな 石崎そうびん。水仙の俳句 水仙を活けて部屋の香新しき 有馬やよこ 。水仙の俳句 葉組せし水仙凛と立ちをりぬ 有馬やよこ。侘助の俳句 侘助のひともと挿せる朝茶かな 有馬やよこ。鴨来るの俳句 鴨来るや陣取る声の西東 有馬たく 。木の葉降るの俳句 木の葉ふる夕日をひとつづつ抱き 有馬たく。冬将軍の俳句 山河いま鬨の声あぐ冬将軍 有馬たく。クリスマスイブの俳句 理髪屋のイヴに仕舞の髪を掃く 橋本幹夫 。忘年会の俳句 忘年会写真の真ん中鍋奉行 橋本幹夫。晦日蕎麦の俳句 宿直の独り役場の晦日そば 橋本幹夫。小夜千鳥の俳句 ただ一つ言葉欲しくて小夜千鳥 橋本典子 。一文字の俳句 ひともじを刻む吾が夜の厨かな 橋本典子。煤払いの俳句 襷掛け気合ひを示す煤払 橋本典子。蓮枯るの俳句 蓮枯れて生駒の山の近づける 北井古石 。霙の俳句 奈良町の茶店に休む霙かな 北井古石。細雪の俳句 京町に和傘行きかふ細雪 北井古石。冬木の芽の俳句 冬木の芽まほらの空の日表に 金城博之 。冬バラの俳句 冬薔薇棘切られて売られをり 金城博之。冬木の芽の俳句 冬木の芽山道処々に見え隠れ 金城博之。蕪村忌の俳句 冬ざれの毛馬の閘門蕪村の忌 池下よし子 。極月の俳句 極月や無事の掛軸この年も 池下よし子。冬紅葉の俳句 モノレール終着駅の冬紅葉 池下よし子。河豚鍋の俳句 車座を沸かせて河豚の鍋奉行 野田ゆたか 。白息の俳句 白息や内緒話の洩れてをり 野田ゆたか。春支度の俳句 句短冊差替へて終ふ春支度 野田ゆたか
Hp管理人 野田ゆたか。