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    我が軒に幾日の旅つばくらめ 長嶺 勇
     花の雲白鷺城を浮かばせて
     天守より見下す天下花の雲
 
     瞑想を乱せし庭の花ふぶき 木村宏一
   糸に花結わえるごとく垂らす寺
     花の寺遠目にかすみ磨崖仏
 
       落ちて尚道を彩る藪椿 駒田暉風
    老いも行き若きも来たり花蓆
    菜の花を河原に敷きて幾千畳
 
    山吹を一枝さしたる書斎かな 岩本和行
       水仙や川風寒き千曲川
    ひそと咲く白山吹は日の陰に
 
    読書の眼若葉に移し休めけり 酒井牧人
    鳩杖を引く虚子銅像や風薫る
    庭掃いて池面に清き新樹かな
 
      教会の固き長椅子春寒し 石崎僧びん
    春風や受験の絵馬を高鳴らす
    早蕨の丘を越えれば浄瑠璃寺
 
    リラの花仄かに香る雨あがり 有馬やよこ
    幾星霜垣根に咲ける木香薔薇
   新入生夢いつぱいのランドセル
 
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   子規の見しこの山河かな春日和 有馬たく
    アラスカの原野の二人蕨摘む
    麗かや日に向かひ立つ畔の鷺
 
      若駒や桜花に集ふ晴舞台 松竹すすむ
  散るさくら蝶々の舞にさも似たり
     春の宵メールで繋ぐ赤い糸
 
     春風や寺格誇れる二重屋根 野田ゆたか
     山門の無き明るさに風光る
    散る花に風の去来の惜みなく
宏一撮影/大野寺[奈良]
宏一撮影/大野寺[奈良]
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和行撮影/早春
和行撮影/白山吹
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選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
これら写真は、出句函のものを複写しました。
写真をクリックすると拡大します。
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平成20年4月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか。ツバクラメの俳句 我が軒に幾日の旅つばくらめ 長嶺 勇。花の雲の俳句 花の雲白鷺城を浮かばせて 長嶺 勇。花の雲の俳句 天守より見下す天下花の雲 長嶺 勇。花吹雪の俳句 瞑想を乱せし庭の花ふぶき 木村宏一。花の俳句 糸に花結わえるごとく垂らす寺 木村宏一。花の俳句 花の寺遠目にかすみ磨崖仏 木村宏一。薮椿の俳句 落ちて尚道を彩る藪椿 駒田暉風。花莚の俳句 老いも行き若きも来たり花蓆 駒田暉風。菜の花の俳句 菜の花を河原に敷きて幾千畳 駒田暉風。山吹の俳句 山吹を一枝さしたる書斎かな 岩本和行。水仙の俳句 千曲川の俳句 水仙や川風寒き千曲川 岩本和行。山吹の俳句 ひそと咲く白山吹は日の陰に 岩本和行。若葉の俳句 読書の眼若葉に移し休めけり 酒井牧人。風薫るの俳句 鳩杖を引く虚子銅像や風薫る 酒井牧人。新樹の俳句 庭掃いて池面に清き新樹かな 酒井牧人。春寒しの俳句 教会の固き長椅子春寒し 石崎僧びん。春風の俳句 春風や受験の絵馬を高鳴らす 石崎僧びん。早蕨の俳句 早蕨の丘を越えれば浄瑠璃寺 石崎僧びん。リラの花の俳句 リラの花仄かに香る雨あがり 有馬やよこ。木香薔薇の俳句 幾星霜垣根に咲ける木香薔薇 有馬やよこ。新入生の俳句 新入生夢いつぱいのランドセル 有馬やよこ。春日和の俳句 子規の見しこの山河かな春日和 有馬たく。蕨摘むの俳句 アラスカの原野の二人蕨摘む 有馬たく。うららかの俳句 麗かや日に向かひ立つ畔の鷺 有馬たく。桜の俳句 若駒や桜花に集ふ晴舞台 松竹すすむ。蝶の俳句 散るさくら蝶々の舞にさも似たり 松竹すすむ。春の宵の俳句 春の宵メールで繋ぐ赤い糸 松竹すすむ。春風の俳句 春風や寺格誇れる二重屋根 野田ゆたか。風光るの俳句 山門の無き明るさに風光る 野田ゆたか。散る花の俳句 散る花に風の去来の惜みなく 野田ゆたか。Hp管理人 野田ゆたか。