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     峡棚田畦道に沿ふ雪解かな 長嶺 勇
    静けしや芽柳垂るる雨しずく
   木の芽風揺らして色の生れけり
 
      十帖を語る流や宇治の春 木村宏一
     千年紀幟はためく新茶の香
 
    新しき趣味見つけたと柳の芽 湯澤まさえ
    たんぽぽや田の畦走る小学生
      春風や高いたかいと肩車
 
      今は只紙雛だけを老夫婦 駒田暉風
     目白来て河津桜の枝の揺れ
      鶯の声を追いかけ一廻り
 
      流氷や縛り目緩む岩の鼻 岩本和行
   金縷梅や諸手かざして仰ぎけり
    山茱萸の粒に実りの予感あり
 
     温む水汲みて愛硯洗いけり 酒井牧人
       花筏一夜留まり岸離る
  はくれんの一花も傷みなかりけり
 
      隙間風築百年の生家かな 石崎僧びん
    枯野ゆく小さき杜はみな古墳
     水仙の咲けば高鳴る海の音
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    孫つれて園に向かひつ雛の唄 有馬やよこ
    連山を黄色に染めてミモザ祭
      雪柳小雨とともに耀けり
 
    子規の句碑春の雪舞ふ空也谷 有馬たく
     名も知らぬ花に滴る春の雨
      千星の誤植もなしに雪柳
 
     錦城に大陸よりの黄砂かな 野田ゆたか
     蛸石と呼ぶ石のあり春の城
      父を知る人と相席彼岸寺
宏一撮影/チューリップの芽
宏一撮影/眼白
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和行撮影/山茱萸[サンシュウ]
和行撮影/流氷
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選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
これら写真は、出句函のものを複写しました。
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平成20年3月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか。雪解の俳句 峡棚田畦道に沿ふ雪解かな 長嶺 勇。芽柳の俳句 静けしや芽柳垂るる雨しずく 長嶺 勇。木の芽風の俳句 木の芽風揺らして色の生れけり 長嶺 勇。宇治の春の俳句 十帖を語る流や宇治の春 木村宏一。新茶の俳句 千年紀幟はためく新茶の香 木村宏一。柳の芽の俳句 新しき趣味見つけたと柳の芽 湯澤まさえ。蒲公英の俳句 たんぽぽや田の畦走る小学生 湯澤まさえ。春風の俳句 春風や高いたかいと肩車 湯澤まさえ。紙雛の俳句 今は只紙雛だけを老夫婦 駒田暉風。河津桜の俳句 目白来て河津桜の枝の揺れ 駒田暉風。鴬の声の俳句 鶯の声を追いかけ一廻り 駒田暉風。流氷の俳句 流氷や縛り目緩む岩の鼻 岩本和行。まんさくの俳句 金縷梅や諸手かざして仰ぎけり 岩本和行。さんしゅうの俳句 山茱萸の粒に実りの予感あり 岩本和行。水温むの俳句 温む水汲みて愛硯洗いけり 酒井牧人。花筏の俳句 花筏一夜留まり岸離る 酒井牧人。白木蓮の俳句 はくれんの一花も傷みなかりけり 酒井牧人。隙間風の俳句 隙間風築百年の生家かな 石崎僧びん。枯野の俳句 枯野ゆく小さき杜はみな古墳 石崎僧びん。水仙の俳句 水仙の咲けば高鳴る海の音 石崎僧びん。雛の俳句 孫つれて園に向かひつ雛の唄 有馬やよこ。ミモザの俳句 連山を黄色に染めてミモザ祭 有馬やよこ。雪柳の俳句 雪柳小雨とともに耀けり 有馬やよこ。春の雪の俳句 子規の句碑春の雪舞ふ空也谷 有馬たく。春の雨の俳句 名も知らぬ花に滴る春の雨 有馬たく。雪柳の俳句 千星の誤植もなしに雪柳 有馬たく。黄沙の俳句 錦城に大陸よりの黄砂かな 野田ゆたか。春の城の俳句 蛸石と呼ぶ石のあり春の城 野田ゆたか。彼岸寺の俳句 父を知る人と相席彼岸寺 野田ゆたか。Hp管理人 野田ゆたか。