c3.gif c1.gif c4.gif
     山茱萸の硬き蕾を風が解き 長嶺 勇
     池の鳥春の水をば零しけり
     草青む歩き初めたる隣の児
 
     夢かなふ春満ち潮の夫婦岩 木村宏一
    霧氷号冷気の中へガタゴトと
      氷点下風は名人玻璃細工
 
    耕人の鋤きこんでいく腐葉土 湯澤まさえ
    涅槃会や煮物料理の香る庫裏
      松風の頭上渡りて春寒し
 
      節分と呟きながら服選ぶ 駒田暉風
       凍星が吾と連行く帰道
  凍てて融け溶けては凍てる溜り水
 
      木曾岬の葦原暮れて薬喰 岩本和行
    蝋梅の香り仄かでありしかな
      鼻唄の耕人鳧に囲まれし
 
     瀞底の砂金きらめく春光に 酒井牧人
   梅の香に顔孔子めく師の立てり
    孤児院へ床屋が出向く梅日和
 
      隠退の髯の先生落葉焚く 石崎僧びん
   志野茶碗両手に受けて冬ぬくし
     三角州の頂点に立ち見張鴨
▼次へ
▼次へ
2008003004.jpg
宏一撮影
夫婦岩
      立話庭の梅香に包まれて 有馬やよこ
     紅梅や夕日と遊ぶ園児たち
    白梅を活けてすつきり青き空
 
      残雪や竹の青さの輝けり 有馬たく
    春光の湯の滝を浴ぶ露天風呂
     名水やはるかに春の石鎚山
 
     春浅し吹抜く風も木も草も 野田ゆたか
      湖の風飄々として義仲忌
     薄氷を張替へ今朝の浮御堂
2008003003.jpg
宏一撮影
紅梅
2008003002.jpg
和行撮影
蝋梅の雪
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
2008003001.jpg
和行撮影
鳧(けり)
これら写真は、出句函のものを複写しました。
写真をクリックすると拡大します。
▲前へ
▲前へ
平成20年2月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか。山茱萸の俳句 山茱萸の硬き蕾を風が解き 長嶺 勇。春の水の俳句 池の鳥春の水をば零しけり 長嶺 勇。草青むの俳句 草青む歩き初めたる隣の児 長嶺 勇。春の俳句 夢かなふ春満ち潮の夫婦岩 木村宏一。霧氷の俳句 霧氷号冷気の中へガタゴトと 木村宏一。氷点下の俳句 氷点下風は名人玻璃細工 木村宏一。耕人の俳句 耕人の鋤きこんでいく腐葉土 湯澤まさえ。涅槃の俳句 涅槃会や煮物料理の香る庫裏 湯澤まさえ。春寒しの俳句 松風の頭上渡りて春寒し 湯澤まさえ。節分の俳句 節分と呟きながら服選ぶ 駒田暉風。凍星の俳句 凍星が吾と連行く帰道 駒田暉風。凍ての俳句 凍てて融け溶けては凍てる溜り水 駒田暉風。薬食いの俳句 木曾岬の葦原暮れて薬喰 岩本和行。蝋梅の俳句 蝋梅の香り仄かでありしかな 岩本和行。耕人の俳句 鼻唄の耕人鳧に囲まれし 岩本和行。春光の俳句 瀞底の砂金きらめく春光に 酒井牧人。梅の香の俳句 梅の香に顔孔子めく師の立てり 酒井牧人。梅日和の俳句 孤児院へ床屋が出向く梅日和 酒井牧人。落ち葉焚くの俳句 隠退の髯の先生落葉焚く 石崎僧びん。冬ぬくしの俳句 志野茶碗両手に受けて冬ぬくし 石崎僧びん。鴨の俳句 三角州の頂点に立ち見張鴨 石崎僧びん。梅香の俳句 立話庭の梅香に包まれて 有馬やよこ。紅梅の俳句 紅梅や夕日と遊ぶ園児たち 有馬やよこ。白梅の俳句 白梅を活けてすつきり青き空 有馬やよこ。残雪の俳句 残雪や竹の青さの輝けり 有馬たく。春光の俳句 春光の湯の滝を浴ぶ露天風呂 有馬たく。春の俳句 石鎚山の俳句 名水やはるかに春の石鎚山 有馬たく。春浅しの俳句 春浅し吹抜く風も木も草も 野田ゆたか。義仲忌の俳句 湖の風飄々として義仲忌 野田ゆたか。薄氷の俳句 薄氷を張替へ今朝の浮御堂 野田ゆたか。Hp管理人 野田ゆたか。