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   バッタリと噴水落ちて静寂あり 長嶺 勇
   山梔子の花錆びてなほ仄かなり
    下校児の傘音弾む梅雨入かな
 
    落つる汗忘れてをりし投入堂 木村宏一
     河鹿鳴く宿で語らう投入堂
     三朝川河鹿の合唱露天風呂
 
     夏に入る風を袖で遊ばせて 駒田暉風
      夏きざす襟元少し寛がせ
     夏めくや杉の木立の陰深し
 
   梅雨空や孫の予定も延び延びに 竹松すすむ
     通勤の車窓に浮かぶ夏の雲
   姫君のビール絵文字に誘われて
 
    足跡に植ゑて溺れる早苗かな 岩本和行
   草刈機途絶えて谷のほととぎす
     一椀の破竹飯なり山暮らし
 
    懐かしき伊吹の青嶺旅終はる 石崎僧びん
    どくだみや十字を刻む境界標
       拝殿に祝詞朗々風薫る
 
     山梔子の花匂ふとき風変る 野田ゆたか
  刈られてもすぐに芽を持ち夏の草
   藪蚊先づ払ひて読める碑文かな
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
宏一の投入堂の句の景
和行の田植の句の景
和行の破竹の句の景
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これら写真は出句函からコピーしました。
平成19年6月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか。噴水の俳句 バッタリと噴水落ちて静寂あり 長嶺 勇。山梔子の俳句 山梔子の花錆びてなほ仄かなり 長嶺 勇。梅雨入の俳句 下校児の傘音弾む梅雨入かな 長嶺 勇。汗の俳句 落つる汗忘れてをりし投入堂 木村宏一。河鹿鳴くの俳句 河鹿鳴く宿で語らう投入堂 木村宏一。三朝川の俳句 河鹿の俳句 三朝川河鹿の合唱露天風呂 木村宏一。夏に入るの俳句 夏に入る風を袖で遊ばせて 駒田暉風。夏兆すの俳句 夏きざす襟元少し寛がせ 駒田暉風。夏めくの俳句 夏めくや杉の木立の陰深し 駒田暉風。梅雨空の俳句 梅雨空や孫の予定も延び延びに 竹松すすむ。夏の雲の俳句 通勤の車窓に浮かぶ夏の雲 竹松すすむ。ビールの俳句 姫君のビール絵文字に誘われて 竹松すすむ。早苗の俳句 足跡に植ゑて溺れる早苗かな 岩本和行。ほととぎすの俳句 草刈機途絶えて谷のほととぎす 岩本和行。破竹の俳句 一椀の破竹飯なり山暮らし 岩本和行。青嶺の俳句 懐かしき伊吹の青嶺旅終はる 石崎僧びん。どくだみの俳句 どくだみや十字を刻む境界標 石崎僧びん。風薫るの俳句 拝殿に祝詞朗々風薫る 石崎僧びん。くちなしの俳句 山梔子の花匂ふとき風変る 野田ゆたか。夏の草の俳句 刈られてもすぐに芽を持ち夏の草 野田ゆたか。薮蚊の俳句 藪蚊先づ払ひて読める碑文かな 野田ゆたか。Hp管理人 野田ゆたか。