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     老鴬の合の手入る祝詞かな 木村宏一
     収まりて大気むさぼる鯉幟
      新緑の風吹上げて八合目
 
     花菖蒲幾曲がりして風の道 駒田暉風
     水涌きて落ち行く処花菖蒲
     丈山の像を越えたり今年竹
 
    初蝶や我が心にもとまりけり 竹松すすむ
      初蝶に姿変えたり絵空事
  走り茶を飲んで今宵もメール待つ
 
       島唄や夕餉の窓に南風 岩本和行
    せせらぎの春の調べや二輪草
     菜の花や小道に迷う千曲川
 
     麦秋や孤独でありし少年期 石崎僧びん
   山陰に慎ましやかな余花のあり
    夏めくや塗り直されし舟の底
 
  シャッターの切れ味よろし明急ぐ 網岡壽江
 
    市役所を島に浮かべて樟若葉 野田ゆたか
    裸婦像は雲つかみをり若葉風
      大川の風飄々と夏めきぬ
 
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
宏一の鶯の句の景
和行の菜の花の句の景
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平成19年5月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか。老鴬の俳句 老鴬の合の手入る祝詞かな 木村宏一。鯉幟の俳句 収まりて大気むさぼる鯉幟 木村宏一。新緑の俳句 新緑の風吹上げて八合目 木村宏一。花菖蒲の俳句 花菖蒲幾曲がりして風の道 駒田暉風。花菖蒲の俳句 水涌きて落ち行く処花菖蒲 駒田暉風。今年竹の俳句 丈山の像を越えたり今年竹 駒田暉風。初蝶の俳句 初蝶や我が心にもとまりけり 竹松すすむ。初蝶の俳句 初蝶に姿変えたり絵空事 竹松すすむ。走り茶の俳句 走り茶を飲んで今宵もメール待つ 竹松すすむ。南風の俳句 島唄や夕餉の窓に南風 岩本和行。二輪草の俳句 せせらぎの春の調べや二輪草 岩本和行。千曲川の俳句 菜の花の俳句 菜の花や小道に迷う千曲川 岩本和行。麦秋の俳句 麦秋や孤独でありし少年期 石崎僧びん。余花の俳句 山陰に慎ましやかな余花のあり 石崎僧びん。夏めくの俳句 夏めくや塗り直されし舟の底 石崎僧びん。明け急ぐの俳句 シャッターの切れ味よろし明急ぐ 網岡壽江。樟若葉の俳句 市役所を島に浮かべて樟若葉 野田ゆたか。若葉風の俳句 裸婦像は雲つかみをり若葉風 野田ゆたか。夏めくの俳句 大川の風飄々と夏めきぬ 野田ゆたか。Hp管理人 野田ゆたか。