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    トロッコに迫る黒部の谷紅葉 長嶺 勇
 無月とて句座にはなやぐ供華のあり
   日の入りて小津の港に月を待つ
 
    ペダル踏む風音冴えて草紅葉 木村宏一
     競ひ合ふ萩蔓珠沙華詩の宴
      萩の花散行く先に風の道
 
     万物に息詰めさせて月昇る 駒田暉風
     白雲の行方いずこぞ柳散る
     一点を目指して速し野分雲
 
     夕焼に焦げ付きそうな鰯雲 竹松すすむ
   天馬でもパリの秋空羽ばたけず
    十五夜も一夜かぎりの晴れ姿
 
     陶窯の攻め焚に入る十三夜 野田ゆたか
   束ねても束ねきれざる菊香かな
   我が町を統べたる月の清さかな
 
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
宏一の作句の景/萩・曼珠沙華
たかしの句/雀瓜
たかしの句/美男葛
春耕の句/杜鵑草
この写真は、出句函からコピーしました。

杜鵑草=ほととぎす。
俳句では、鳥と区別して草花のホトトギスは、「草」の字を添えて用いて
5音、「ほととぎす」と読ませる。

現代表記「時鳥草」の字を用いると「ほととぎすそう」と読み7音となる。
宏一の作句の景/草紅葉
平成18年10月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか。谷紅葉の俳句 トロッコに迫る黒部の谷紅葉 長嶺 勇。無月の俳句 無月とて句座にはなやぐ供華のあり。月を待つの俳句 日の入りて小津の港に月を待つ。草紅葉の俳句 ペダル踏む風音冴えて草紅葉 木村宏一。萩の俳句 競ひ合ふ萩蔓珠沙華詩の宴。萩の俳句 萩の花散行く先に風の道。月昇るの俳句 万物に息詰めさせて月昇る 駒田暉風。柳散るの俳句 白雲の行方いずこぞ柳散る。野分の俳句 一点を目指して速し野分雲。鰯雲の俳句 夕焼に焦げ付きそうな鰯雲 竹松すすむ。秋空の俳句 天馬でもパリの秋空羽ばたけず。十五夜の俳句 十五夜も一夜かぎりの晴れ姿。十三夜の俳句 陶窯の攻め焚に入る十三夜 野田ゆたか。菊の俳句 束ねても束ねきれざる菊香かな。月の俳句 我が町を統べゆく月の清さかな。
この写真は、出句函からコピーしました。