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      春暁や校舎に響く鶏の声 長嶺 勇
    水たたえ丹波路早も代を掻く
     ゆるやかに雲遠ざけて月朧
 
 
    春雷の澄みし光を追ひつづけ 森戸しうじ
    春の日を集めて庭の広くなり
    ささやかな宴ほどよし花の夜
 
 
      石垣に歴史重ねて咲く桜 木村宏一
 
 
      川渡る風に音あり松の花 野田ゆたか
     片足を湖に浮かべて春の虹
    散る花に去来の風の惜みなく
 
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
宏一の句

又兵衛桜 = またべいざくら
 
   大坂夏の陣で活躍した後藤又兵衛にちなんで名づけられた樹齢

  300年の木です。所在地=奈良県宇陀市内にある後藤家の屋敷跡。

  この桜は、数年前のNHK大河ドラマ「葵・徳川三代」のオープニ

 ング画面で使われたことで有名。
又兵衛桜
平成18年4月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか。春暁の俳句 春暁や校舎に響く鶏の声 長嶺 勇。代掻きの俳句 水たたえ丹波路早も代を掻く。月朧の俳句 ゆるやかに雲遠ざけて月朧。春雷の俳句 春雷の澄みし光を追ひつづけ 森戸しうじ。春の日の俳句 春の日を集めて庭の広くなり。花の夜の俳句 ささやかな宴ほどよし花の夜 。桜の俳句 石垣に歴史重ねて咲く桜 木村宏一 。松の花の俳句 川渡る風に音あり松の花 野田ゆたか。春の紅の俳句 片足を湖に浮かべて春の虹。散る花の俳句 散る花に去来の風の惜みなく。
この写真は、出句写真をコピーしたものです。