手柄杓の打水作戦御堂筋 長嶺 勇
西の空まだ暮れ残る盆の月
炎天に晒す満身投網漁
畦道や腰より分けて青田風 森戸しうじ
片蔭の途切れてしばし立ち止まり
せみ時雨くぐりて次に向う駅
秋の夜に賑はい石見神楽かな 木村宏一
七夕や故郷遠き町に棲み 野田ゆたか
クレーン機の空の澄み行く今朝の秋
亡き父の口癖耳朶に門火焚く
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
勇の句
打水作戦=今年を「地球温暖化対策元年」として全国各地で奨励さ
れて、正午に一斉に水を打つなど作戦が推進されている。
宏一の句
石見神楽=写真のとおり。
この写真(石見神楽)は、出句掲示板の木村宏一さんの投句から転写させていただきました。
【石見神楽】
石見神楽は、民間信仰の農神に捧げる田楽系の行事が原型と云われている。
この神楽は、全国で上演されるが、島根県下が盛んで、各地区の夏・秋祭で神社に奉納されている。
写真は、島根県益田市又は浜田市内の社中の演目「大蛇」でしょうか。
平成17年8月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか。打水の俳句 手柄杓の打水作戦御堂筋 長嶺 勇。盆の月の俳句 西の空まだ暮れ残る盆の月 長嶺 勇。炎天の俳句 炎天に晒す満身投網漁 長嶺 勇。青田風の俳句 畦道や腰より分けて青田風 森戸しうじ。片蔭の俳句 片蔭の途切れてしばし立ち止まり 森戸しうじ。蝉時雨の俳句 せみ時雨くぐりて次に向ふ駅 森戸しうじ。秋の夜の俳句 秋の夜に賑はい石見神楽かな 木村宏一。七夕の俳句 七夕や故郷遠き町に棲み 野田ゆたか。今朝の秋の俳句 クレーン機の空の澄み行く今朝の秋 野田ゆたか。門火焚くの俳句 亡き父の口癖耳朶に門火焚く 野田ゆたか。Hp管理人 野田ゆたか。