芽柳の揺るるたびごと色なくし 長嶺 勇
縮れ紐寄せて金縷梅日を集め
木の芽風纏ひて銀杏並木かな
春の雲富士の素顔の変わり行く 森戸しうじ
蝋梅の香を散らしたる小風あり
預かりて孫の見張りや春の雨
旅支度終へて春月ありにけり 野田ゆたか
校正を終へて昼餉の目刺焼く
準備なほ抜けていさふに大試験
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
勇の句
金縷梅=まんさく。現代国語では「満作」と表記。
纏ひて=まといて/まとひて。
しうじの句
蝋梅=ろうばい/らふばい。古くは「臘梅」と表記。
小風 =こかぜ/をかぜ。微風。そよ吹く風。
平成17年3月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか。芽柳の俳句 芽柳の揺るるたびごと色なくし 長嶺 勇。まんさくの俳句 縮れ紐寄せて金縷梅日を集め 長嶺 勇。木の芽の俳句 木の芽風纏ひて銀杏並木かな 長嶺 勇。富士のの俳句 春の雲富士の素顔の変わり行く 森戸しうじ。蝋梅の俳句 蝋梅の香を散らしたる小風あり 森戸しうじ。春の雨の俳句 預かりて孫の見張りや春の雨 森戸しうじ。春月の俳句 旅支度終へて春月ありにけり 野田ゆたか。目刺の俳句 校正を終へて昼餉の目刺焼く 野田ゆたか。大試験の俳句 準備なほ抜けていさふに大試験 野田ゆたか。