仄々と山茶花白き初明り 大西ひろし
寒雀夫々の空持ちて群る
平凡に朝の枯野の広がれり
立ち入るを拒み続けて散る紅葉 森戸しうじ
北風や新たに道を作りけり
お出かけの姿に見惚れ初鏡 橋みつる
老い人の連れ立ち恵方参りかな
薬飲む奥歯にしみる冬の水
初春の光り輝くドアのノブ 野田ゆたか
北よりの鮮魚車雪も積み来る
終電車発てば界隈凍早し
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
平成16年1月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか。初明りの俳句 仄々と山茶花白き初明り 大西ひろし。寒雀の俳句 寒雀夫々の空持ちて群る 大西ひろし。枯野の俳句 平凡に朝の枯野の広がれり 大西ひろし。紅葉の俳句 立ち入るを拒み続けて散る紅葉 森戸しうじ。北風の俳句 北風や新たに道を作りけり 森戸しうじ。初鏡の俳句 お出かけの姿に見惚れ初鏡 橋みつる。恵方詣の俳句 老い人の連れ立ち恵方参りかな 橋みつる。冬の水の俳句 薬飲む奥歯にしみる冬の水 橋みつる。初春の俳句 初春の光り輝くドアのノブ 野田ゆたか。雪の俳句 北よりの鮮魚車雪も積み来る 野田ゆたか。凍ての俳句 終電車発てば界隈凍早し 野田ゆたか。