09-b-04
[季節] 仲秋を主に三秋(9月を主に8月から10月)天文季題
[季題] 露(つゆ)
[副題]
露けし(つゆけし) 露寒(つゆさむ) 草の露(くさのつゆ)
露の玉(つゆのたま)露の世(つゆのよ)露の燭(つゆのしょく)
露の身(つゆのみ) 白露(しらつゆ) 朝露(あさつゆ)
夜露(よつゆ) 露葎(つゆむぐら)露時雨(つゆしぐれ)
露は秋に最も多いので俳句では伝統的に「秋」の季題とされる。
夜に地表近くの冷たいものの表面に空気中の水蒸気が凝結して水滴となったものをいう。
一度結んだ露はしだいに大きくなってゆき草木や虫類には命の糧となっている。
風のない晴れた夜に発生する。
日差しとともに消えることから古来「露の世」「露の命」などといってはかないものの譬えに用いられてきた。
露時雨は草木の葉などに露がたくさん溜まって滴り落ちるさまがあたかも時雨のようであることをいう。
露の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編 仲秋(9月)の俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句など有季定形・伝統的俳句から抽出しています。編纂者は、大阪清月庵主 清月俳句会主宰の野田ゆたかです。][季節] 仲秋を主に三秋(9月を主に8月から10月)天文季題[季題] 露(つゆ)[副題] 露けし(つゆけし) 露寒(つゆさむ) 草の露(くさのつゆ) 露の玉(つゆのたま) 露の世(つゆのよ) 露の燭(つゆのしょく) 露の身(つゆのみ) 白露(しらつゆ) 朝露(あさつゆ) 夜露(よつゆ) 露時雨(つゆしぐれ) 露葎(つゆむぐら)▼副題『露けし』の例句ページへ リンク▼副題『露寒』の例句ページへ リンク▼副題『朝露』の例句ページへ リンク▼副題『草の露』の例句ページへ リンク▼副題『露の玉』の例句ページへ リンク▼副題『露の世』の例句ページへ リンク▼副題『露の燭』の例句ページへ リンク 露は秋に最も多いので俳句では伝統的に「秋」の季題とされる。夜に地表近くの冷たいものの表面に空気中の水蒸気が凝結して水滴となったものをいう。一度結んだ露はしだいに大きくなってゆき草木や虫類には命の糧となっている。風のない晴れた夜に発生する。日差しとともに消えることから古来「露の世」「露の命」などといってはかないものの譬えに用いられてきた。露時雨は草木の葉などに露がたくさん溜まって滴り落ちるさまがあたかも時雨のようであることをいう。/露の俳句 西行の草鞋もかかれ松の露 松尾芭蕉/露の俳句 草深き当尾路露の石仏 稲福昌一/露の俳句 大岩を堂庇に露の大師堂 西崎佐知/露の俳句 柿主や蓑笠吊るす露の庵 門田窓城/露の俳句 暁の煌めきまろぶ芋の露 松山寿美/露の俳句 芋の露朝日に金剛光りして 西川寿賀子/露の俳句 蔓引けば満山の露湧詑たり 西村舟津/露の俳句 露の墓吾の戒名も彫られあり 土井木賊/露の俳句 犬連れて何口遊む露の径 南部静季/露の俳句 露深き野に踏み入るる測量土 姉歯義ひろ/露の俳句 国宝の神獣鏡出し露の墳 松阪久美子/露の俳句 魚板打つ露の飛石渡り来て 小笠原ひろみ/露の俳句 露の身をかかへて尚も望みあり /身 土舘イサ/露の俳句 一果椀ぎ万朶の露を浴びにけり 八巻年子/露の俳句 能舞台露おく城の庭園に 松葉律子/露の俳句 露しぐれ裳裾濡らしつ花を切る 津田喜美/露の俳句 億の露踏んで仰げる冨士の嶺 湯澤正枝/露の俳句 大き葉に白露遊び失せにけり 伊藤知子/露の俳句 露ふかし空缶ひとつころがりぬ 原口澄子/露の俳句 露しとど庭の草木の光りをり 佐藤美和子/露の俳句 露滂沱飛騨も奥なる一揆の碑 山ロ正秋/露の俳句 朝霧や女人結界ありし寺 山田行恵/露の俳句 芋畑の芋の葉露を転がす児 山本青水/露の俳句 朝ぼらけ辻に瓜坊露まみれ 森田公二/露の俳句 奥の院木の根の道の露しとど 水野良子/露の俳句 手づくりの野菜ばかりや露まつる 杉橋てつ/露の俳句 青芝に入れば思はぬ露しぐれ 青木菅子/露の俳句 能舞の余韻にひたる露の道 川崎郁子/露の俳句 散策の日露に裾を濡らしけり 前川嘉風/露の俳句 露じめる墓碑を拭きあげ遅き孝 前田卯生/露の俳句 一と枝の露をこぼしつ供華とせん 大畠宮子/露の俳句 尋ね来し古刹への道露しげく 瀧尻久美子/露の俳句 露葎法主逝かれて日の浅く 竹中三津子/露の俳句 側室と言はれし人の露の墓 中野千江子/露の俳句 光るもの皆美しや露もまた 辻 多津子/露の俳句 石仏の膝しつとりと露光る 嶋 きさ子/露の俳句 夕露や月蝕赤く不気味さも 迫間喜美子/露の俳句 峡と峡つなぐ丹の橋露しとど 樋口千恵/露の俳句 露の秋退職予定打診さる 布野 壽/露の俳句 白露も野に生くもののためにあり 北川紀美子/露の俳句 携帯のチャイムで覚める露の宿 堀江桃雀/露の俳句 露の身の一と日一と日を紡ぐ糸 /露 川上真太郎/露の俳句 万の露育てし苑の夜明かな 野田ゆたか