06-g-05
[季節] 仲夏(6月) 植物季題
[季題] 紫陽花(あぢさゐ/あじさい)
[副題] 濃紫陽花(こあぢさゐ/こあじさい)
七変化(しちへんげ) 四葩(よひら)
落葉低木で高さ1.5〜2m。
梅雨のころ小花が多数集まって毬のように花をつける。
花色は酸性土では青・アルカリ性土では赤紫色を呈する。
咲き始めは白又は淡色で次第に色が変化することから「七変化」ともいう。
雨に濡れる花に趣があって美しく俳句によく詠まれる。
紫陽花の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いで詠まれた有季定型の伝統的俳句を取り上げています。清月俳句会の歳時記 June haiku a glossary of seasonal words for haiku poets noda yutaka/[季節]仲夏(6月)植物季題[季題]紫陽花(あぢさゐ/あじさい)[副題]濃紫陽花(こあぢさゐ/こあじさい)七変化(しちへんげ)四葩(よひら)▼副題『濃紫陽花』の例句へ▼副題『七変化』の例句へ▼副題『四葩』の例句へ 梅雨のころ小花が多数集まって毬のように花をつける。花色は酸性土では青・アルカリ性土では赤紫色を呈する。咲き始めは白又は淡色で次第に色が変化することから「七変化」ともいう。雨に濡れる花に趣があって美しく俳句によく詠まれる。落葉低木で高さ1.5〜2メートルで額紫陽花を原形とする日本原産種といわれる。/紫陽花の俳句 紫陽花や藪を小庭の別座敷 松尾芭蕉/紫陽花の俳句 紫陽花の漲り咲けど華美ならず 稲福昌一/紫陽花の俳句 紫陽花の順路に裾を濡らしつつ 西ア佐知/紫陽花の俳句 雨滂沱紫陽花毬を重くして 松山寿美/紫陽花の俳句 紫陽花に触れねばゆけぬ巡路かな 西村舟津/紫陽花の俳句 雨止んで紫陽花に情生まれけり 宇都宮美智子/紫陽花の俳句 紫陽花の藍が極みの狭庭かな 南部静季/紫陽花の俳句 紫陽花の雨に打たれて揺れにけり 長嶺 勇/紫陽花の俳句 紫陽花や今日はどこまで色深む 木村宏一/紫陽花の俳句 紫陽花や雨にけむれる山四国 夏目泰果/紫陽花の俳句 紫陽花の一葩ごとに雨の色 橋本幹夫/紫陽花の俳句 紫陽花のなだれ咲きたる寺領ぬち 松阪久美子/紫陽花の俳句 咲きほこる紫陽花渓をせばめけり 秋山英身/紫陽花の俳句 紫陽花の色に溢れし札所かな 嶋きさ子/紫陽花の俳句 黄昏れてあぢさゐの色逃げにけり 高橋泉也/紫陽花の俳句 裏参道紫陽花残る宇陀も奥 吉野濃菊/紫陽花の俳句 雨上り紫陽花の色艶ませり 前田甲山/紫陽花の俳句 あぢさゐの彩を重ねて井戸祠 加藤美津子/紫陽花の俳句 紫陽花のワンステージなる山麓 山口美琴/紫陽花の俳句 あぢさゐの一枝に雨の色を変へ 湯澤正枝/紫陽花の俳句 雨に濡れ紫陽花の色八変化 前田卯生/紫陽花の俳句 紫陽花や朝改暮変ありしかな 木村宏一/紫陽花の俳句 紫陽花の毬の寄り合ふ軒端かな 山口広子/紫陽花の俳句 あぢさゐをこぼるしづくの甘さうな 金城博之/紫陽花の俳句 紫陽花を茶飲み話に老夫婦 駒田暉風/紫陽花の俳句 あぢさゐの毬めかしゆく日照雨かな 志村万香/紫陽花の俳句 あぢさゐを愛して恋すカメラマン 池下よし子/紫陽花の俳句 紫陽花や風にふくらむ昨日今日 綾井美/紫陽花の俳句 名園の紫陽花手入れ懇ろに 伊藤悦子/紫陽花の俳句 紫陽花の今日も喜ぶ雨静か 岩間れい子/紫陽花の俳句 紫陽花の色の浮き出る曇り空 奥野品子/紫陽花の俳句 紫陽花を照らす篝火旅の宿 加藤哲夫/紫陽花の俳句 道狭め紫陽花に肩触れもして 加納幸子/紫陽花の俳句 紫陽花の秘めたる彩を雨の解く 岸野幸子/紫陽花の俳句 紫陽花の雨受け耐へし姿かな 岩本幸子/紫陽花の俳句 雨を得て紫陽花とみに色付ける 吉田政子/紫陽花の俳句 紫陽花の色鮮明と染まりゆく 久保田昌子/紫陽花の俳句 紫陽花の満開雨に濡れ光る 古堂周子/紫陽花の俳句 紫陽花や川面に揺るる水鏡 山田和江/紫陽花の俳句 紫陽花や人にも欲しき恵む雨 山縣伸義/紫陽花の俳句 道問へば紫陽花の咲く家と言ふ 吉田静代/紫陽花の俳句 よべの雨上り紫陽花すくと立つ 小林圭子/紫陽花の俳句 感歎の声も彩なる紫陽花園 水野良子/紫陽花の俳句 紫陽花や留守の頓宮勤番所 野田ゆたか