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高橋泉也の第10句集「初暦」の第5ページです。青嵐の俳句 晩節を汚すまじとぞ青嵐。滝の俳句 み空より白刃の滝海を刺す。金魚の俳句 掬ひたる金魚けふより家族かな。
苔の花の俳句 老幹をよじのぼりたる苔の花。夕立の俳句 夕立やほめきを残し走り去り。夜の秋の俳句 ほろ酔ひの降り立つ駅は夜の秋。