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高橋泉也の第10句集「初暦」の第4ページです。亀鳴くの俳句 亀鳴くやペットボトルの泛ぶ池。短夜の俳句 短夜や叩きて直す宿枕。明易の俳句 明易や枕辺に散る未完の句。蛍の俳句 恋蛍つかず離れず舞ひにけり。雷雨の俳句 雷雨急脚のもつれのもどかしく。黴の俳句 鬱といふ魔物栖みつく黴の宿。