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		    神の留守摂社末社と賽しけり 松山寿美
  
		      校倉の閂しかと石蕗日和
  
		     鹿垣に取り囲まれし山の宿
  
		  
		
  
		    塔の上に垂れて動かぬ時雨雲 西村舟津
  
		   小春日の背に有り余る昼餉どき
  
		    遠景のビル近づける刈田かな
  
		  
		
  
		      暈拡げ揺らぐ灯明十夜講 田中茂治
  
		      節穴を塞ぐ目貼の浪模様
  
		     洛北の酢茎届きて忌を修す
  
		
  
		   季寄せ繰る指の乾きの冬に入る 林  
		雄次郎
  
		     松茸の臆面のなき高値かな
  
		    釣瓶落し身震ひ一つ残しけり
  
		  
		
  
		  灰汁抜きに拾指を染めて芋茎むく 田村昌平
  
		  更けゆける島の銀河のすさまじき 
  
		    苅り残る稲穂の道に傾ぎをり
  
		
  
		      金閣の松深みどり小六月 野田ゆたか
  
		  路地にまで竹瓮積みあぐ蜑の戸に
  
		     冬紅葉一雨ごとに散り急ぐ
  
		  
		     
		鹿威し等間隔の静寂生む
  
		  絵硝子を透きゐる釣瓶落しの日
  
		   恪勤に賭けたる社運木の葉髪
  
		 
	 
	
	
		神の留守の俳句 神の留守摂社末社と賽しけり 松山寿美/石蕗の花の俳句 校倉の閂しかと石蕗日和 松山寿美/鹿垣の俳句 鹿垣に取り囲まれし山の宿 松山寿美/時雨雲の俳句 塔の上に垂れて動かぬ時雨雲 西村舟津/小春日の俳句 小春日の背に有り余る昼餉どき 西村舟津/刈田の俳句 遠景のビル近づける刈田かな 西村舟津/十夜講の俳句 暈拡げ揺らぐ灯明十夜講 田中茂治/目貼の俳句 節穴を塞ぐ目貼の浪模様 田中茂治/酢茎の俳句 洛北の酢茎届きて忌を修す 田中茂治/冬に入るの俳句 季寄せ繰る指の乾きの冬に入る 林雄次郎/松茸の俳句 松茸の臆面のなき高値かな 林雄次郎/釣瓶落しの俳句 釣瓶落し身震ひ一つ残しけり 林雄次郎/小六月の俳句 金閣の松深みどり小六月 野田ゆたか/竹瓮の俳句 路地にまで竹瓮積みあぐ蜑の戸に 野田ゆたか/冬紅葉の俳句 冬紅葉一雨ごとに散り急ぐ 野田ゆたか /芋茎の俳句 灰汁抜きに拾指を染めて芋茎むく 田村昌平/銀河の俳句 更けゆける島の銀河のすさまじき  田村昌平/稲穂の俳句 苅り残る稲穂の道に傾ぎをり 田村昌平/鹿威しの俳句 鹿威し等間隔の静寂生む 村上唯志/釣瓶落しの俳句 絵硝子を透きゐる釣瓶落しの日 村上唯志/木の葉髪の俳句 恪勤に賭けたる社運木の葉髪 村上唯志/2018年(平成30年)11月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。