5月17日 開催
橋くぐる水の都のつばくらめ 林 雄次郎
柔らかに風うけ流す松の芯
水面映ゆつつじ明りの浄水場
薔薇真白柵も真白な白亜館 西村舟津
三日毎摘む楽しみの豌豆かな
色褪せし矢車草の傾ぎ咲く
開け放つ方丈の扉や若葉風 松山寿美
降り昏む雨の神苑梅は実に
松蝉に耳貸しおはす観世音
風五月サンダル脱ぎて砂丘ゆく 田中茂治
生垣に絡み鉄線咲き昇る
家興す一男の生れ鯉幟
五月闇そよとも吹かず匂ひ立つ 田村昌平
草刈し跡山鳩の啄めり
舞ふ蝶に飛びつき子猫戯れてをり
五月空展く強打の大飛球 野田ゆたか
雨霽れし天に玉解く芭蕉かな
渡り来し通天橋の若葉風
・・・・・ 選者 岬 忠 詠 ・・・・・
余花の炉を焚きて番外札所守る
梅雨は憂し介護する人される人
旧道の廃るる宿場燕飛ぶ
燕の俳句 橋くぐる水の都のつばくらめ 林雄次郎/松の芯の俳句 柔らかに風うけ流す松の芯 林雄次郎/躑躅の俳句 水面映ゆつつじ明りの浄水場 林雄次郎/薔薇の俳句 薔薇真白柵も真白な白亜館 西村舟津/豌豆の俳句 三日毎摘む楽しみの豌豆かな 西村舟津/矢車草の俳句 色褪せし矢車草の傾ぎ咲く 西村舟津/若葉風の俳句 開け放つ方丈の扉や若葉風 松山寿美/梅は実にの俳句 降り昏む雨の神苑梅は実に 松山寿美/松蝉の俳句 松蝉に耳貸しおはす観世音 松山寿美/風五月の俳句 風五月サンダル脱ぎて砂丘ゆく 田中茂治/鉄線花の俳句 生垣に絡み鉄線咲き昇る 田中茂治/鯉幟の俳句 家興す一男の生れ鯉幟 田中茂治/五月闇の俳句 五月闇そよとも吹かず匂ひ立つ 田村昌平/草刈りの俳句 草刈し跡山鳩の啄めり 田村昌平/蝶の俳句 舞ふ蝶に飛びつき子猫戯れてをり 田村昌平/五月の俳句 五月空展く強打の大飛球 野田ゆたか/玉解く芭蕉の俳句 雨霽れし天に玉解く芭蕉かな 野田ゆたか/若葉風の俳句 渡り来し通天橋の若葉風 野田ゆたか/余花の俳句 余花の炉を焚きて番外札所守る 岬 忠/梅雨の俳句 梅雨は憂し介護する人される人 岬 忠/燕の俳句 旧道の廃るる宿場燕飛ぶ 岬 忠。2018年(平成30年)5月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。