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		    橋くぐる水の都のつばくらめ 林 雄次郎
  
		     柔らかに風うけ流す松の芯
  
		    水面映ゆつつじ明りの浄水場
  
		
  
		     薔薇真白柵も真白な白亜館 西村舟津
  
		    三日毎摘む楽しみの豌豆かな
  
		     色褪せし矢車草の傾ぎ咲く
  
		
  
		     開け放つ方丈の扉や若葉風 松山寿美
  
		     降り昏む雨の神苑梅は実に
  
		     松蝉に耳貸しおはす観世音
  
		
  
		   風五月サンダル脱ぎて砂丘ゆく 田中茂治
  
		      生垣に絡み鉄線咲き昇る
  
		       家興す一男の生れ鯉幟
  
		
  
		   五月闇そよとも吹かず匂ひ立つ 田村昌平
  
		       草刈し跡山鳩の啄めり
  
		  舞ふ蝶に飛びつき子猫戯れてをり
  
		
  
		      五月空展く強打の大飛球 野田ゆたか
  
		    雨霽れし天に玉解く芭蕉かな
  
		      渡り来し通天橋の若葉風
  
		 
  
		・・・・・ 選者 岬   忠 詠 ・・・・・
  
		
  
		 余花の炉を焚きて番外札所守る
  
		 梅雨は憂し介護する人される人
  
		    
		旧道の廃るる宿場燕飛ぶ  
  
		    
  
		 
  
		     
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
  
		 
	 
	
	
		燕の俳句 橋くぐる水の都のつばくらめ 林雄次郎/松の芯の俳句 柔らかに風うけ流す松の芯 林雄次郎/躑躅の俳句 水面映ゆつつじ明りの浄水場 林雄次郎/薔薇の俳句 薔薇真白柵も真白な白亜館 西村舟津/豌豆の俳句 三日毎摘む楽しみの豌豆かな 西村舟津/矢車草の俳句 色褪せし矢車草の傾ぎ咲く 西村舟津/若葉風の俳句 開け放つ方丈の扉や若葉風 松山寿美/梅は実にの俳句 降り昏む雨の神苑梅は実に 松山寿美/松蝉の俳句 松蝉に耳貸しおはす観世音 松山寿美/風五月の俳句 風五月サンダル脱ぎて砂丘ゆく 田中茂治/鉄線花の俳句 生垣に絡み鉄線咲き昇る 田中茂治/鯉幟の俳句 家興す一男の生れ鯉幟 田中茂治/五月闇の俳句 五月闇そよとも吹かず匂ひ立つ 田村昌平/草刈りの俳句 草刈し跡山鳩の啄めり 田村昌平/蝶の俳句 舞ふ蝶に飛びつき子猫戯れてをり 田村昌平/五月の俳句 五月空展く強打の大飛球 野田ゆたか/玉解く芭蕉の俳句 雨霽れし天に玉解く芭蕉かな 野田ゆたか/若葉風の俳句 渡り来し通天橋の若葉風 野田ゆたか/余花の俳句 余花の炉を焚きて番外札所守る 岬 忠/梅雨の俳句 梅雨は憂し介護する人される人 岬 忠/燕の俳句 旧道の廃るる宿場燕飛ぶ 岬 忠。2018年(平成30年)5月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。