１２月２１日　開催

蒲団干すの俳句　やはらかき日差し包みし干蒲団　長嶺　勇。大根の俳句　　大根稲架高々と組み湖隠す　長嶺　勇。目貼の俳句　　目貼して人の噂の遠くなる　林　雄次郎。虎落笛の俳句　　夜を徹し鳴りやまざりし虎落笛　林　雄次郎。賀状書くの俳句　　久闊の友偲びつゝ賀状書く　田村昌平。年越しの俳句　　駄句ばかり作り続けて年を越す　田村昌平。年木の俳句　　荷茶屋生活の嵩に年木積む　松山寿美。落葉道の俳句　　落葉道ならざるはなき仏道　松山寿美。おでんの俳句　　おでん屋の留守を預かる馴染客　田中茂治。枯菊の俳句　　枯菊を焚きて仄の香を楽しめり　田中茂治。冬ざれの俳句　　比良颪荒び冬ざる湖の景　西村舟津。黄落の俳句　　黄落の吊橋の景揺れてをり　西村舟津。歳晩の俳句　　歳晩の煤汚れせし髪を切る　野田ゆたか。冬暦の俳句　　句会日のまだ残りゐし古暦　野田ゆたか。河豚の俳句　　相伝の暖簾の矜持河豚料る　村上唯志。聖歌の俳句　　敬虔にハンドベル打ち聖歌和す　村上唯志／２０１７年(平成２９年)１２月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。