1月12日 開催
美しく老ふ余生欲る去年今年 松山寿美
奈良町の太き格子戸日脚のぶ
句解きの初学の本を読始 西村舟津
破魔矢背にさして酔歩の坂下る
雨の音風の音にも春隣 長嶺 勇
グランドのサッカー少年日脚伸ぶ
杜氏唄の洩るゝ酒蔵寒造 田中茂治
わが余生夫唱婦随や去年今年
結界の太き走り根笹子鳴く 林
雄次郎
胸張つて成人の日の矢を放つ
踏みしめる朝霜の日に煌めける 田村昌平
越後への赴任の旅の雪便り
人日や平成の御代三十年に 野田ゆたか
樹々醸す糺の杜の淑気かな
・・・・・ 選者 岬 忠 詠 ・・・・・
糾へる禍福の余生去年今年
渾身の終の色解く冬薔薇
去年今年の俳句 美しく老ふ余生欲る去年今年 松山寿美。日脚伸ぶの俳句 奈良町の太き格子戸日脚のぶ 松山寿美。読始の俳句 句解きの初学の本を読始 西村舟津。破魔矢の俳句 破魔矢背にさして酔歩の坂下る 西村舟津。春隣の俳句 雨の音風の音にも春隣 長嶺 勇。日脚伸ぶの俳句 グランドのサッカー少年日脚伸ぶ 長嶺 勇。寒造の俳句 杜氏唄の洩るゝ酒蔵寒造 田中茂治。去年今年の俳句 わが余生夫唱婦随や去年今年 田中茂治。笹子鳴くの俳句 結界の太き走り根笹子鳴く 林 雄次郎。成人の日の俳句 胸張つて成人の日の矢を放つ 林 雄次郎。朝霜の俳句 踏みしめる朝霜の日に煌めける 田村昌平。雪便りの俳句 越後への赴任の旅の雪便り 田村昌平。人日の俳句 人日や平成の御代三十年に 野田ゆたか。淑気の俳句 樹々醸す糺の杜の淑気かな 野田ゆたか。去年今年の俳句 糾へる禍福の余生去年今年 村上唯志。冬薔薇の俳句 渾身の終の色解く冬薔薇 村上唯志。2018年(平成30年)2月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。