8月17日 開催
人気なくがらんと昼の加茂の川床 西村舟津
ゆらゆらと闇震わせて五山の火
鉦叩清浄の闇叩きをり 松山寿美
人は逝き人また残る盆の月
サングラス外して母に戻りけり 林
雄次郎
花火果て漁火沖に退りゆく
入相の鐘に蜩鳴き細る 田中茂治
廃校の庭に咲きゐる酔芙蓉
子供らの学習田の稲の花 長嶺 勇
重き荷の妻の背にある残暑かな
炎天下無心にテニス興じをり 田村昌平
夜の更けて風爽やかに吹き抜くる
川漁師棹さす浜に蓼の花 野田ゆたか
ご先祖の戻られしらし門火揺る
・・・・・ 選者 岬 忠 詠 ・・・・・
勤行の高野百坊朝涼し
十字架の朽ちゆく露の殉教地
川床の俳句 人気なくがらんと昼の加茂の川床 西村舟津/五山の火の俳句 ゆらゆらと闇震わせて五山の火 西村舟津/鉦叩の俳句 鉦叩清浄の闇叩きをり 松山寿美/盆の月の俳句 人は逝き人また残る盆の月 松山寿美/サングラスの俳句 サングラス外して母に戻りけり 林雄次郎/花火の俳句 花火果て漁火沖に退りゆく 林雄次郎/ひぐらしの俳句 入相の鐘に蜩鳴き細る 田中茂治/酔芙蓉の俳句 廃校の庭に咲きゐる酔芙蓉 田中茂治/稲の花の俳句 子供らの学習田の稲の花 長嶺勇/残暑の俳句 重き荷の妻の背にある残暑かな 長嶺勇/炎天の俳句 炎天下無心にテニス興じをり 田村昌平/爽やかの俳句 夜の更けて風爽やかに吹き抜くる 田村昌平/蓼の花の俳句 川漁師棹さす浜に蓼の花 野田ゆたか/門火の俳句 ご先祖の戻られしらし門火揺る 野田ゆたか/朝涼の俳句 勤行の高野百坊朝涼し 村上唯志/露の俳句 十字架の朽ちゆく露の殉教地 村上唯志/2017年(平成29年)8月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。