9月21日 開催
やうやくに風の高さとなる芒 林 雄次郎
とんぼうのすいすいすいと風に在り
湖の面に揺らぐ水亭秋簾 松山寿美
ひと握り足して栗飯炊きあげる
草叢の闇ふくらませ虫時雨 長嶺 勇
伊吹嶺の花野を愛でし日は遙か
住み古りし他郷の土や稲匂ふ 西村舟津
四階のコーラスの声夜学の灯
望月の銀灘眩しき銀閣寺 田中茂治
秋彼岸序で参りを母叱る
夜の更けて秋冷日々に募り来る 田村昌平
爽やかな風に乗りくるグライダー
雨止みて邯鄲の声澄みわたる 野田ゆたか
限りなき嵯峨野の闇や虫時雨
・・・・・ 選者 岬 忠 詠 ・・・・・
盗掘の古墳荒れ果て葛嵐 |
爽やかに牟婁の源泉かけ流し |
すすきの俳句 やうやくに風の高さとなる芒 林雄次郎/とんぼの俳句 とんぼうのすいすいすいと風に在り 林雄次郎/秋すだれの俳句 湖の面に揺らぐ水亭秋簾 松山寿美/栗めしの俳句 ひと握り足して栗飯炊きあげる 松山寿美/虫しぐれの俳句 草叢の闇ふくらませ虫時雨 長嶺勇/花野の俳句 伊吹嶺の花野を愛でし日は遙か 長嶺勇/いねの俳句 住み古りし他郷の土や稲匂ふ 西村舟津/夜学の俳句 四階のコーラスの声夜学の灯 西村舟津/望月の俳句 望月の銀灘眩しき銀閣寺 田中茂治/秋彼岸の俳句 秋彼岸序で参りを母叱る 田中茂治/秋冷の俳句 夜の更けて秋冷日々に募り来る 田村昌平/さわやかの俳句 爽やかな風に乗りくるグライダー 田村昌平/かんたんの俳句 雨止みて邯鄲の声澄みわたる 野田ゆたか/虫時雨の俳句 限りなき嵯峨野の闇や虫時雨 野田ゆたか/葛嵐の俳句 盗掘の古墳荒れ果て葛嵐 岬忠/爽やかにの俳句 爽やかに牟婁の源泉かけ流し 岬忠/2017年(平成29年)9月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。