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1月19日 開催
        風を切る国原の空凧 西村舟津
    家族てふ固き絆の屠蘇を酌む
 
    なほさらに煌めく雪の金閣寺 稲福昌一
   好々爺になりきつてゐる三ケ日
 
     古き日の明治の調べ手毬唄 林 雄次郎
     青空の何処か破れて風花す
 
    木の芽みち続く初寅鞍馬みち 松山寿美
      神の庭仏の庭に淑気満つ
 
     裸木となりて天突く大銀杏 長嶺 勇
    晦日そば打つ老妻の白髪殖ゆ
 
       初鶏の谺返しの鬨の声 田中茂治
    相伝の家業守り継ぐ去年今年
 
      京洛の残月冴ゆる無人駅 野田ゆたか
    恋占の吉と出でたる初みくじ
  
・・・・・ 選者 岬   忠 詠 ・・・・・
 
  双六の運否天賦に子等興ず
  雪晴れの能登の朝市賑へる
いかのぼりの俳句 風を切る国原の空凧 西村舟津。屠蘇の俳句 家族てふ固き絆の屠蘇を酌む 西村舟津。雪の俳句 なほさらに煌めく雪の金閣寺 稲福昌一。三ケ日の俳句 好々爺になりきつてゐる三ケ日 稲福昌一。てまりの俳句 古き日の明治の調べ手毬唄 林雄次郎。風花の俳句 青空の何処か破れて風花す 林雄次郎。初寅の俳句 木の芽みち続く初寅鞍馬みち 松山寿美。淑気の俳句 神の庭仏の庭に淑気満つ 松山寿美。裸木の俳句 裸木となりて天突く大銀杏 長嶺勇。晦日蕎麦の俳句 晦日そば打つ老妻の白髪殖ゆ 長嶺勇。初鶏の俳句 初鶏の谺返しの鬨の声 田中茂治。去年今年の俳句 相伝の家業守り継ぐ去年今年 田中茂治。冴ゆるの俳句 京洛の残月冴ゆる無人駅 野田ゆたか。初みくじの俳句 恋占の吉と出でたる初みくじ 野田ゆたか。双六の俳句 双六の運否天賦に子等興ず 村上唯志。雪晴の俳句 雪晴れの能登の朝市賑へる 村上唯志。2017年(平成29年)1月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。