1月14日 開催
打ち寄せる怒涛の岬の寒椿 稲福昌一
追羽子の音の日暮と共に消ゆ
日の丸の翻る国初日出づ 長嶺 勇
葉牡丹の渦巻く中の日和かな
注連飾る奈良町低き軒連ね 西村舟津
初春の八幡神矢天を突く
奈良なれや寒行僧の凜と佇つ 松山寿美
大らかな申一文字の賀状来る
身構へて逆ふ一歩寒鴉 林
雄次郎
重畳の嶺近く見ゆ三ケ日
始発駅鉄路にたてる雪解靄 田中茂治
下の句の呟き届く歌留多取る
食積に喜寿の祝意の詰められし 野田ゆたか
双六の急がば回れてふ陸路
・・・・・ 選者 岬 忠 詠 ・・・・・
淨闇を茜に染めて初日出づ
祝儀値の地場野菜より糶始
寒椿の俳句 打ち寄せる怒涛の岬の寒椿 稲福昌一。追羽子の俳句 追羽子の音の日暮と共に消ゆ 稲福昌一。初日の出の俳句 日の丸の翻る国初日出づ 長嶺勇。葉牡丹の俳句 葉牡丹の渦巻く中の日和かな 長嶺勇。注連飾るの俳句 注連飾る奈良町低き軒連ね 西村舟津。初春の俳句 初春の八幡神矢天を突く 西村舟津。寒行の俳句 奈良なれや寒行僧の凜と佇つ 松山寿美。賀状の俳句 大らかな申一文字の賀状来る 松山寿美。寒鴉の俳句 身構へて逆ふ一歩寒鴉 林雄次郎。三ケ日の俳句 重畳の嶺近く見ゆ三ケ日 林雄次郎。雪解靄の俳句 始発駅鉄路にたてる雪解靄 田中茂治。歌留多の俳句 下の句の呟き届く歌留多取る 田中茂治。食積の俳句 食積に喜寿の祝意の詰められし 野田ゆたか。双六の俳句 双六の急がば回れてふ陸路 野田ゆたか。初日出ずの俳句 淨闇を茜に染めて初日出づ 岬忠。せり始の俳句 祝儀値の地場野菜より糶始 岬忠。2016年(平成28年)1月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。