１１月１９日　開催

冬に入るの俳句　田を燻べ山城の村冬に入る　松山寿美。小春の俳句　奈良の俳句　天平の寂を深めて奈良小春　松山寿美。落ち葉時雨の俳句　絶え間なき落葉しぐれの荷茶屋　西村舟津。百合鴎の俳句　橋に来て大きく乱舞百合鴎　西村舟津。柿簾の俳句　夕映えの峠の村の柿簾　長嶺　勇。柿の実の俳句　柿の実の熟るるにまかせ里暮るる　長嶺　勇。霧冷えの俳句　霧冷の祖谷に煽りしカッポ酒　稲福昌一。萩の俳句　乱磴を更に狭めて風の萩　稲福昌一。大綿の俳句　大綿の舞ひ上ぐ宙の青さかな　田中茂治。凩の俳句　風紋の俳句　凩や砂丘風紋生みつづけ　田中茂治。桃青忌の俳句　独り酌む寝酒一合桃青忌　林雄次郎。神の旅の俳句　彩雲の先導となり神の旅　林雄次郎。熊手の俳句　呼び止める言葉巧みに熊手売る　　野田ゆたか。落ち葉の俳句　作務の俳句　落葉作務去りたる後も降りつづく　野田ゆたか。銀杏散るの俳句　銀杏散る碑のみの芭蕉終焉地　岬忠。北風の俳句　ホームレスの俳句　ホームレス黙し生く街北風荒ぶ　岬忠。２０１５年(平成２７年)月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。