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10月15日 開催
     霧荒び来て国後の遠ざかる 稲福昌一
    佳子様の手話爽やかな指捌き
 
     凪の日の続く砂丘や暮の秋 松山寿美
    蔦紅葉絡らめる社家の破築地
 
       無住寺の垣を粧ふ烏瓜 田中茂治
       山鴉狙ひ執せる鵙の贄
 
    一汁に足るほかほかの栗の飯 西村舟津
    般若寺の苑にコスモス繚乱と
 
      故郷の空はるかなり鰯雲 長嶺 勇
      帰朝せる故郷の山粧へる
 
   素気なく来ては飛び去る秋の蝶 林 雄次郎
        単線の終着駅は芒原
 
    荒び来し風のなすまま破芭蕉 野田ゆたか
      田仕舞の煙棚曳く秋の暮
 
・・・・・ 選者 岬   忠 詠 ・・・・・
 
 風に馳せ日に跳ね岬の馬肥ゆる
  伊賀甲賀頒つ峡田の水落す
霧の俳句 国後の俳句 霧荒び来て国後の遠ざかる 稲福昌一。爽やかの俳句 佳子様の手話爽やかな指捌き 稲福昌一。暮の秋の俳句 凪の日の続く砂丘や暮の秋 松山寿美。蔦紅葉の俳句 蔦紅葉絡らめる社家の破築地 松山寿美。烏瓜の俳句 無住寺の垣を粧ふ烏瓜 田中茂治。鵙の贄の俳句 山鴉狙ひ執せる鵙の贄 田中茂治。栗飯の俳句 一汁に足るほかほかの栗の飯 西村舟津。コスモスの俳句 般若寺の俳句 般若寺の苑にコスモス繚乱と 西村舟津。鰯雲の俳句 故郷の空はるかなり鰯雲 長嶺 勇。山粧うの俳句 帰朝せる故郷の山粧へる 長嶺 勇。秋の蝶の俳句 素気なく来ては飛び去る秋の蝶 林雄次郎。芒原の俳句 単線の終着駅は芒原 林雄次郎。破れ芭蕉の俳句 荒び来し風のなすまま破芭蕉  野田ゆたか。秋の暮の俳句 田仕舞の煙棚曳く秋の暮 野田ゆたか。馬肥ゆるの俳句 風に馳せ日に跳ね岬の馬肥ゆる 岬忠。田水落すの俳句 伊賀甲賀頒つ峡田の水落す 岬忠。2015年(平成27年)月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。