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4月23日 開催
     小さくとも蒼天支へ松の花 松山寿美
     三日とは続かぬ日和葱坊主
     塔の影木々の影踏み春惜む
 
     牡丹の雨を宿して傾ぎけり 長嶺 勇
     長閑しや西木津駅は無人駅
     飛び石を跨ぐ歩幅に風光る
 
  パンジーの彩を揺らして風過ぐる 林 雄次郎
       黒潮の岬の風荒る薮椿
    残雪の立山背らチューリップ
 
       竹生島発つ終便や月朧 稲福昌一
    のどけしや草食む馬の背に雀
    通り抜け果てゝ酸歩の花見客
 
     落花舞ふ汀に水漬く捨小舟 西村舟津
      春霖の靄立ち昇る御蓋山
    花芽立つ藤に糠雨きりもなし
 
       吹き交す汽笛の朧月朧 野田ゆたか
       行間の一場拡げ蜃気楼
    通学の子等覗きゆく蝌蚪の水

 
・・・・・ 選者 岬   忠 詠 ・・・・・
 
   朝市の賑ふ花の陣屋址
  着倒れの京の花見に招かるる
   京五山翳り花冷募り来る
松の花の俳句 小さくとも蒼天支へ松の花 松山寿美。葱坊主の俳句 三日とは続かぬ日和葱坊主 松山寿美。春惜しむの俳句 塔の影木々の影踏み春惜む 松山寿美。牡丹の俳句 牡丹の雨を宿して傾ぎけり 長嶺 勇。長閑俳句 長閑しや西木津駅は無人駅 長嶺 勇。風光るの俳句 飛び石を跨ぐ歩幅に風光る 長嶺 勇。パンジー俳句 パンジーの彩を揺らして風過ぐる 林雄次郎。薮椿の俳句 黒潮の岬の風荒る薮椿 林雄次郎。チューリップの俳句 残雪の立山背らチューリップ 林雄次郎。朧月の俳句 竹生島の俳句 竹生島発つ終便や月朧 稲福昌一。のどけしの俳句 のどけしや草食む馬の背に雀 稲福昌一。花見の俳句 通り抜け果てゝ酸歩の花見客 稲福昌一。落花の俳句 落花舞ふ汀に水漬く捨小舟 西村舟津。春霖の俳句 春霖の靄立ち昇る御蓋山 西村舟津。花芽の俳句 花芽立つ藤に糠雨きりもなし 西村舟津。月朧の俳句 吹き交す汽笛の朧月朧 野田ゆたか。蜃気楼の俳句 行間の一場拡げ蜃気楼 野田ゆたか。蝌蚪の俳句 通学の子等覗きゆく蝌蚪の水 野田ゆたか。花の俳句 朝市の俳句 陣屋の俳句 朝市の賑ふ花の陣屋址 岬忠。花見の俳句 京の俳句 着倒れの京の花見に招かるる 岬忠。花冷えの俳句 五山の俳句 京五山翳り花冷募り来る 岬忠。2015年(平成27年)月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。