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4月25日 開催
     蒼天を支へきれずに朴散華 松山寿美
    南円堂真直ぐに通ず初夏の風
 
     御所広し松の綾なす花の雲 西村舟津
     大淀の渡船の廃れ菜の花黄
 
 
     天を貫く神杉の秀に囀りぬ 長嶺 勇
   手遊びの防風素手に掘つてみる
 
     入学に五省の心説かれをり 稲福昌一
     柵のなき島の岬鼻仔馬駆く
 
     朝寝する世間は確か日曜日 林 雄次郎
   広い空連れて戻りしつばくらめ
 
      名刹の寺格に適ふ緑立つ 森本恭生
   ふとしたる事で子猫を貰ひたる
 
       街騒の遠き草庵鳥交る 野田ゆたか
     三椏の花咲く辺より紙の町

 
・・・・・ 選者 岬   忠 詠 ・・・・・
 
  一片の落花句帳に栞りたる
 初燕とび交ふ木曽の宿場かな
朴の花の俳句 蒼天を支へきれずに朴散華 松山寿美。夏の風の俳句 南円堂真直ぐに通ず初夏の風 松山寿美。花の雲の俳句 御所の俳句 御所広し松の綾なす花の雲 西村舟津。菜の花の俳句 大淀の渡船の廃れ菜の花黄 西村舟津。囀りの俳句 天を貫く神杉の秀に囀りぬ 長嶺 勇。防風の俳句 手遊びの防風素手に掘つてみる 長嶺 勇。入学の俳句 入学に五省の心説かれをり 稲福昌一。子馬の俳句 柵のなき島の岬鼻仔馬駆く 稲福昌一。朝寝の俳句 朝寝する世間は確か日曜日 林雄次郎。燕の俳句 広い空連れて戻りしつばくらめ 林雄次郎。緑の俳句 名刹の寺格に適ふ緑立つ 森本恭生。子猫の俳句 ふとしたる事で子猫を貰ひたる 森本恭生。鳥交るの俳句 街騒の遠き草庵鳥交る 野田ゆたか。三椏の花の俳句 三椏の花咲く辺より紙の町 野田ゆたか。落花の俳句 一片の落花句帳に栞りたる 岬忠。初燕の俳句 初燕とび交ふ木曽の宿場かな 岬忠。2013年(平成25年)4月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。