１０月２５日　開催

 

　　　　　　来合せて神事に賜ふ濁酒　稲福昌一
　　　　　　人の世の絆濃紅葉薄紅葉
　　　　　噴煙を背に草千里馬肥ゆる

濁酒の俳句　来合せて神事に賜ふ濁酒　稲福昌一。濃紅葉の俳句　薄紅葉の俳句　人の世の絆濃紅葉薄紅葉　稲福昌一。馬肥ゆるの俳句　噴煙を背に草千里馬肥ゆる　稲福昌一。秋の日の俳句　秋の日の木洩日深き鎮守かな　西村舟津。ひつじ田の俳句　*ひつぢ*田の野辺に優しき色を展べ　西村舟津。鹿の俳句　啼く鹿の一声に森鎮もれり　西村舟津。菊薫るの俳句　妻の手を借りて叙勲の菊薫る　水野惠以。秋高しの俳句　秋高し賛美歌吹奏吸はれゆく　水野惠以。神の留守の俳句　靖国の俳句　神の留守なるも靖国社に詣ず　水野惠以。籾殻の俳句　籾殻の煙暮色を深めけり　林雄次郎。秋刀魚の俳句　大いなる群れから一尾秋刀魚買ふ　林雄次郎。秋の蝶の俳句　ふわり来て素気なく去る秋の蝶　林雄次郎。時代祭の俳句　ゆく雲に毛槍突上げ時代祭　野田ゆたか。庭たたきの俳句　庭たたき来てはダンスを繰返す　野田ゆたか。秋の声の俳句　秋声の音なき声を聞く夜かな　野田ゆたか。２０１２年(平成２４年)１０月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。