7月27日 開催
笹百合の薫まとひて巫女舞へり 稲福昌一
滝音の迫りてなほも登り急
全身の繊毛動き発つ水母 西村舟津
夏萩の雨に打たれてしどけなき
刃を当てる瞬時に割れる大西瓜 松山寿美
指先に音弾ませて西瓜採る
涼しさや猫ながなが伸びて寝る 林
雄次郎
蚊を追つて討たぬこととす奥の院
けふも又窓の七月昏るるかな 高橋泉也
沢音のミるに舞ふ蛍かな
ケーブルを降りて涼しき高野山 水野惠以
朱に塗りて根本大塔風涼し
白南風や医は仁術といふドラマ 野田ゆたか
心太内緒話のつつぬけに
・・・・・ 選者 西
ア 佐 知 詠 ・・・・・
箸紙を風の攫ひし川床料理
宸翰も無造作に展べ曝涼会
笹百合の俳句 笹百合の薫まとひて巫女舞へり 稲福昌一。滝の俳句 滝音の迫りてなほも登り急 稲福昌一。くらげの俳句 全身の繊毛動き発つ水母 西村舟津。夏萩の俳句 夏萩の雨に打たれてしどけなき 西村舟津。西瓜の俳句 刃を当てる瞬時に割れる大西瓜 松山寿美。西瓜の俳句 指先に音弾ませて西瓜採る 松山寿美。涼しの俳句 涼しさや猫ながなが伸びて寝る 林雄次郎。蚊の俳句 蚊を追つて討たぬこととす奥の院 林雄次郎。7月の俳句 けふも又窓の七月昏るるかな 高橋泉也。蛍の俳句 沢音のミるに舞ふ蛍かな 高橋泉也。高野山の俳句 涼しの俳句ケーブルを降りて涼しき高野山 水野惠以。風涼しの俳句 朱に塗りて根本大塔風涼し 水野惠以。白南風の俳句 白南風や医は仁術といふドラマ 野田ゆたか。心太の俳句 心太内緒話のつつぬけに 野田ゆたか。川床の俳句 箸紙を風の攫ひし川床料理 西ア佐知。曝涼の俳句 宸翰も無造作に展べ曝涼会 西ア佐知。2012年(平成24年)7月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。