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5月25日 開催
    開扉して弥陀に捧げる若葉風 稲福昌一
    登り廊狭め牡丹の咲き満つる
 
   新樹道木々の湿り香濃くありぬ 松山寿美
   花は葉に木洩れ日影を重ねをり
 
      金環食進み若葉の窓暗め 西村舟津
     麦秋に染まり一村噎せ返る
 
     神苑の木洩日淡し著莪の花 林 雄次郎 
    ほつほつとえごの花散る男坂
 
     一茎一花若き牡丹の紅仄と 門田窓城
    緋牡丹に遊べる露の煌めける
 
     花海桐潮のひほひの只中に 高橋泉也
     屹岩を仰げば余花の舟下り
 
     再度訪ふ車返しの花は葉に 水野惠以
   新緑の木もれ日染まる磴のぼる
 
    卯の花や神苑といふ静けさに 野田ゆたか
   雨やんで茅花流しの夜となりぬ
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・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・
 
夏炉燃ゆ民芸店の一隅に
堂下は慈悲の及ばず蟻地獄
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若葉風の俳句 開扉して弥陀に捧げる若葉風 稲福昌一。牡丹の俳句 登り廊狭め牡丹の咲き満つる 稲福昌一。新樹の俳句 新樹道木々の湿り香濃くありぬ 松山寿美。花は葉にの俳句 花は葉に木洩れ日影を重ねをり 松山寿美。若葉の俳句 金環食進み若葉の窓暗め 西村舟津。麦秋の俳句 麦秋に染まり一村噎せ返る 西村舟津。著莪の花の俳句 神苑の木洩日淡し著莪の花 林雄次郎。えごの花の俳句 ほつほつとえごの花散る男坂 林雄次郎。牡丹の俳句 一茎一花若き牡丹の紅仄と 門田窓城。緋牡丹の俳句 緋牡丹に遊べる露の煌めける 門田窓城。花海棠の俳句 花海桐潮のひほひの只中に 高橋泉也。余花の俳句 屹岩を仰げば余花の舟下り 高橋泉也。花は葉にの俳句 再度訪ふ車返しの花は葉に 水野惠以。新緑の俳句 新緑の木もれ日染まる磴のぼる 水野惠以。卯の花の俳句 卯の花や神苑といふ静けさに 野田ゆたか。茅花流しの俳句 雨やんで茅花流しの夜となりぬ 野田ゆたか。夏炉の俳句 夏炉燃ゆ民芸店の一隅に 西ア佐知。蟻地獄の俳句 堂下は慈悲の及ばず蟻地獄 西ア佐知。2012年(平成24年)5月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。