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4月27日 開催
       観潮の渦は卍に海凹む 稲福昌一
     股覗き天地無用の景おぼろ
 
     白木蓮翳りなき空深く咲く 松山寿美
    膝つめて落花の縁に法話聞く
 
     碧天へ白木蓮一樹際立てり 門田窓城
   おちこちの枝垂る嵯峨野の遅桜
 
   微風に揺られポピー一ト日暮る 西村舟津
     宇治川の早瀬に揉まれ花筏
 
       江南の春老酒に乾杯す 水野惠以
   春星に夜すがら爆竹鳴らしをり
 
    ぜんまいの綿帽子して奥の院 林 雄次郎
 
    過ぎゆける日にち薬や夏近し 野田ゆたか
     引力と打力のはざま紙風船
 
・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・
 
   雨催ひながら月あり道朧
    格式を諾ふ院の若緑
観潮の俳句 観潮の渦は卍に海凹む 稲福昌一。おぼろの俳句 股覗き天地無用の景おぼろ 稲福昌一。木蓮の俳句 白木蓮翳りなき空深く咲く 松山寿美。落花の俳句 膝つめて落花の縁に法話聞く 松山寿美。白木蓮の俳句 碧天へ白木蓮一樹際立てり 門田窓城。嵯峨野の俳句 遅桜の俳句 おちこちの枝垂る嵯峨野の遅桜 門田窓城。ポピーの俳句 微風に揺られポピー一ト日暮る 西村舟津。花筏の俳句 宇治川の早瀬に揉まれ花筏 西村舟津。春の俳句 老酒の俳句 江南の俳句 江南の春老酒に乾杯す 水野惠以。春星の俳句 爆竹の俳句 春星に夜すがら爆竹鳴らしをり 水野惠以。薇の俳句 ぜんまいの綿帽子して奥の院 林雄次郎。夏近しの俳句 過ぎゆける日にち薬や夏近し 野田ゆたか。紙風船の俳句 引力と打力のはざま紙風船 野田ゆたか。朧の俳句 雨催ひながら月あり道朧 西ア佐知。若緑の俳句 格式を諾ふ院の若緑 西ア佐知。2012年(平成24年)4月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。