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2月24日 開催
   月ヶ瀬の崖にせり出す梅見茶屋 稲福昌一
    浪立てしままの氷結沖昏るる
 
     朝な夕な膨らむ庭の梅一樹 西村舟津
    ぶら下がる筆屋の筆や冴返る
 
     早春の風硬くとも煌めく日 松山寿美
      印結ぶ伎芸天に春日透く
 
      神慮とも思ふ静寂大試験 門田窓城
   穴出でし蛇そそくさと艶やかに
 
   すい込まれなごめる会話暖かし 水野惠以
      会長の藍綬褒章春に祝ぐ

       薮椿押し黙りたる雨催 林 雄次郎
    試みる口にキャッチの牡丹雪

     朝の日を柔らに返し草青む 野田ゆたか
     下車駅は建国祭の賑はひに

・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・
 
  忿怒の相解かぬ神将春寒し
  こけし彫る木屑燻る春炉かな
 
月ヶ瀬の俳句 梅見の俳句 茶屋の俳句 月ヶ瀬の崖にせり出す梅見茶屋 稲福昌一。氷結の俳句 浪立てしままの氷結沖昏るる 稲福昌一。庭の梅の俳句 朝な夕な膨らむ庭の梅一樹 西村舟津。冴返るの俳句 ぶら下がる筆屋の筆や冴返る 西村舟津。早春の俳句 早春の風硬くとも煌めく日 松山寿美。春日の俳句 伎芸天の俳句 印結ぶ伎芸天に春日透く 松山寿美。大試験の俳句 神慮とも思ふ静寂大試験 門田窓城。蛇穴を出るの俳句 穴出でし蛇そそくさと艶やかに 門田窓城。暖かの俳句 すい込まれなごめる会話暖かし 水野惠以。褒章の俳句 春の俳句 会長の藍綬褒章春に祝ぐ 水野惠以。薮椿の俳句 薮椿押し黙りたる雨催 林雄次郎。牡丹雪の俳句 試みる口にキャッチの牡丹雪 林雄次郎。草青むの俳句 朝の日を柔らに返し草青む 野田ゆたか。建国祭の俳句 下車駅は建国祭の賑はひに 野田ゆたか。春寒しの俳句 忿怒の相解かぬ神将春寒し 西ア佐知。春炉の俳句 こけし彫る木屑燻る春炉かな 西ア佐知。2012年(平成24年)2月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。