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1月27日 開催
     月冴えて青く煌めく銀沙灘 稲福昌一
      丹田に古りし黒帯寒稽古
      流氷の沖を茜に染む落暉
 
     海鳴の背戸に匂へる野水仙 松山寿美
      清寂に重さありけり寒詣
      石庭の渦に音なく寒の雨
 
    龍眼に射抜かれ募る堂の冷え 西村舟津
      寒晴の池の静寂や浮見堂
 竹爆ぜて不意を喰はせるとんどかな
 
     参賀てふ己瞼にテレビ見る 門田窓城
   どんど終ふ人を散らせし灰神楽
       寒夕焼朱一色を展望す
 
    山科の疎水干されて底冷ゆる 林 雄次郎
    遅れ来て大きなマスク前席へ
     風花の中碁敵の駆けてくる
 
       十八の登窯跡下萌える 水野惠以
      一万歩越えて生駒へ初詣
      若宮に賜る浄水寒九の日
 
     三寒に続く三寒来ることも 野田ゆたか
     動くもの雪女めく夜の静寂
     消灯の闇深ければ凍て早し
銀沙灘の俳句 月冴ゆの俳句 月冴えて青く煌めく銀沙灘 稲福昌一。寒稽古の俳句 丹田に古りし黒帯寒稽古 稲福昌一。流氷の俳句 流氷の沖を茜に染む落暉 稲福昌一。野水仙の俳句 海鳴の背戸に匂へる野水仙 松山寿美。寒詣の俳句 清寂に重さありけり寒詣 松山寿美。寒の雨の俳句 石庭の渦に音なく寒の雨 松山寿美。冷えの俳句 龍眼に射抜かれ募る堂の冷え 西村舟津。寒晴の俳句 寒晴の池の静寂や浮見堂 西村舟津。とんどの俳句 竹爆ぜて不意を喰はせるとんどかな 西村舟津。参賀の俳句 参賀てふ己瞼にテレビ見る 門田窓城。どんどの俳句 どんど終ふ人を散らせし灰神楽 門田窓城。寒夕焼けの俳句 寒夕焼朱一色を展望す 門田窓城。底冷えの俳句 山科の疎水干されて底冷ゆる 林雄次郎。マスクの俳句 遅れ来て大きなマスク前席へ 林雄次郎。風花の俳句 風花の中碁敵の駆けてくる 林雄次郎。下萌えの俳句 十八の登窯跡下萌える 水野惠以。初詣の俳句 一万歩越えて生駒へ初詣 水野惠以。寒九の俳句 若宮に賜る浄水寒九の日 水野惠以。三寒の俳句 三寒に続く三寒来ることも 野田ゆたか。雪女の俳句 動くもの雪女めく夜の静寂 野田ゆたか。凍て早しの俳句 消灯の闇深ければ凍て早し 野田ゆたか。2012年(平成24年)1月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。