d1.gif d2.gif d3.gif
5月27日 開催
       若鮎の如き少女等更衣 西村舟津
   あめんぼの風に逆らひ水を漕ぐ
 
     雨しづく箱根空木の彩流す 松山寿美
     雨降りて更に深まる木下闇
 
    大阿蘇の火山灰を被きし夏蕨 稲福昌一
      お隣の雨戸繰る音明易し
 
     灯台の余光に茅花流しかな 門田窓城
   園小径触るる小でまり大でまり
 
  カーテンの揺れて出合ひし若葉風 林 雄次郎
      女坂雨に明るき薔薇の垣
 
   薫風や宿より瀬戸内ほしいまま 水野惠以
   梅雨冷えの天守に望む瀬戸の海
 
     蔀戸の開け放たれて寺薄暑 野田ゆたか
    夕風やマロニエの花散る別れ
 
・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・

  銭荷まだ余白の水に空映し
   遠蛙夕月暈を濃くしたる
衣替えの俳句 若鮎の如き少女等更衣 西村舟津。水馬の俳句 あめんぼの風に逆らひ水を漕ぐ 西村舟津。箱根うづきの俳句 雨しづく箱根空木の彩流す 松山寿美。木下闇の俳句 雨降りて更に深まる木下闇 松山寿美。夏蕨の俳句 大阿蘇の火山灰を被きし夏蕨 稲福昌一。明易しの俳句 お隣の雨戸繰る音明易し 稲福昌一。茅花流しの俳句 灯台の余光に茅花流しかな 門田窓城。小粉団の花の俳句 大繍毬の俳句 園小径触るる小でまり大でまり 門田窓城。若葉の俳句 風の俳句 カーテンの揺れて出合ひし若葉風 林雄次郎。薔薇の俳句 女坂の俳句 女坂雨に明るき薔薇の垣 林雄次郎。薫風の俳句 薫風や宿より瀬戸内ほしいまま 水野惠以。梅雨冷えの俳句 瀬戸内海の俳句 梅雨冷えの天守に望む瀬戸の海 水野惠以。蔀戸の俳句 薄暑の俳句 蔀戸の開け放たれて寺薄暑 野田ゆたか。マロニエの俳句 夕風やマロニエの花散る別れ 野田ゆたか。銭荷の俳句 銭荷まだ余白の水に空映し 西ア佐知。遠蛙の俳句 遠蛙夕月暈を濃くしたる 西ア佐知。2011年(平成23年)5月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。