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4月22日 開催
       孕鹿園の其所此所踞る 松山寿美
      惜春や秘仏温顔拝す古都
 
      碧天へ誇りて挙る白木蓮 門田窓城
      人智なほ至らず原子力朧
 
        千年の塔を荘厳糸桜 西村舟津
     遠足の子に空け渡す浮見堂
 
    若芝にころびて笑ひ又ころぶ 林 雄次郎
    踏入れば散敷く花の真つ只中
 
    蜥蜴出て震災の野をさ迷へり 稲福昌一
      西行の終ひの庵の花万朶
 
      病窓は南面に向き暖かし 水野惠以
       成功の術后安泰風光る
 
      四月馬鹿男の嘘は底浅し 野田ゆたか
     朧夜の虚実の境模糊として
 
・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・
 
  風船を離さずにゐて迷子かな
  花の影子等水が好き土が好き
 
 
孕鹿の俳句 孕鹿園の其所此所踞る 松山寿美。惜春の俳句 惜春や秘仏温顔拝す古都 松山寿美。白木槿の俳句 碧天へ誇りて挙る白木蓮 門田窓城。おぼろの俳句 原子力の俳句 人智なほ至らず原子力朧 門田窓城。糸桜の俳句 千年の塔を荘厳糸桜 西村舟津。遠足の俳句 浮見堂の俳句 遠足の子に空け渡す浮見堂 西村舟津。若芝の俳句 若芝にころびて笑ひ又ころぶ 林雄次郎。敷く花の俳句 踏入れば散敷く花の真つ只中 林雄次郎。蜥蜴の俳句 蜥蜴出て震災の野をさ迷へり 稲福昌一。花万朶の俳句 西行の終ひの庵の花万朶 稲福昌一。暖かの俳句 病窓は南面に向き暖かし 水野惠以。風光るの俳句 成功の術后安泰風光る 水野惠以。四月馬鹿の俳句 四月馬鹿男の嘘は底浅し 野田ゆたか。朧夜の俳句 朧夜の虚実の境模糊として 野田ゆたか。風船の俳句 風船を離さずにゐて迷子かな 西ア佐知。花の影の俳句 花の影子等水が好き土が好き 西ア佐知。2011年(平成23年)4月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。