d1.gif d2.gif d3.gif
6月19日 開催
   風の知るついりの兆し樹々騒ぐ 門田窓城
      碩学の育ち育てし芝青む
 
      雨意の雲流れ角出す蝸牛 稲福昌一
    御田植の妓ら渡り来る太鼓橋
 
    山門のここよりつづく夏木立 松山寿美
      十薬の十字聖なる花明り
 
    急磴を来て御影堂に汗入るる 西村舟津
    朝な朝な棘の胡瓜をもぐ日課
 
    暁闇をつんざくきぎす短二声 林 雄次郎
   この里のここに在るべき桐の花
 
     金屏風背に千早てふ花菖蒲 水野惠以
    千姫てふうららか色の花菖蒲
 
     日の影の失せて葵の風変る 野田ゆたか
    割算のできる童らさくらんぼ
 
・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・
 
  黐の花こぼれ雨雲うつろひぬ
  うま酒の水とし噴ける泉かな
梅雨入の俳句 風の知るついりの兆し樹々騒ぐ 門田窓城。芝青むの俳句 碩学の育ち育てし芝青む 門田窓城。蝸牛の俳句 雨意の雲流れ角出す蝸牛 稲福昌一。御田植の俳句 御田植の妓ら渡り来る太鼓橋 稲福昌一。夏木立の俳句 山門のここよりつづく夏木立 松山寿美。十薬の俳句 花明りの俳句 十薬の十字聖なる花明り 松山寿美。御影堂の俳句 畦の俳句 急磴を来て御影堂に汗入るる 西村舟津。胡瓜の俳句 朝な朝な棘の胡瓜をもぐ日課 西村舟津。きぎすの俳句 暁闇をつんざくきぎす短二声 林雄次郎。桐の花の俳句 この里のここに在るべき桐の花 林雄次郎。花菖蒲の俳句 金屏風背に千早てふ花菖蒲 水野惠以。花菖蒲の俳句 千姫てふうららか色の花菖蒲 水野惠以。葵の俳句 日の影の失せて葵の風変る 野田ゆたか。サクランボの俳句 割算のできる童らさくらんぼ 野田ゆたか。選者 西ア佐知。黐の花の俳句 黐の花こぼれ雨雲うつろひぬ 西ア佐知。泉の俳句 うま酒の水とし噴ける泉かな 西ア佐知。2010年(平成22年)6月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。