d1.gif d2.gif d3.gif
2月20日 開催
      退院の朝の春雪眩しめり 稲福昌一
     星に空返して果つるお山焼
 
      草萌や心新たに句作の歩 門田窓城
   けなげさを秘めて雪割草ふふむ
 
     梅疎ら円窓亭は寂びしまま 西村舟津
     踏鞴踏む追儺の鬼へ豆発止
 
      神将の燭なほ暗く冴返る 松山寿美
        浮見堂要に池の薄氷
 
     犬ふぐり屈めば温き日の光 林 雄次郎
     手袋を脱ぎ御法座に畏まる
 
       潮騒や声賑やかに磯竈 野田ゆたか
    つんつんと末黒の芒立つ野末
 
     雛僧の説ける釈迦像春寒し 水野惠以
     切株の雪を払ひて憩ひけり
 
・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・
 
  月光に流氷哭くを聞く泊り
 梅が香にむせる日和でありにけり
春雪の俳句 退院の朝の春雪眩しめり 稲福昌一。お山焼きの俳句 星に空返して果つるお山焼 稲福昌一。草萌えの俳句 草萌や心新たに句作の歩 門田窓城。雪割草の俳句 けなげさを秘めて雪割草ふふむ 門田窓城。梅の俳句 梅疎ら円窓亭は寂びしまま 西村舟津。追儺の鬼の俳句 踏鞴踏む追儺の鬼へ豆発止 西村舟津。冴返るの俳句 神将の燭なほ暗く冴返る 松山寿美。薄氷の俳句 浮見堂要に池の薄氷 松山寿美。いぬふぐりの俳句 犬ふぐり屈めば温き日の光 林雄次郎。手袋の俳句 手袋を脱ぎ御法座に畏まる 林雄次郎。磯竈の俳句 潮騒や声賑やかに磯竈 野田ゆたか。末黒の芒の俳句 つんつんと末黒の芒立つ野末 野田ゆたか。春寒しの俳句 雛僧の説ける釈迦像春寒し 水野惠以。切り株の雪の俳句 切株の雪を払ひて憩ひけり 水野惠以。選者 西ア佐知。流氷の俳句 月光に流氷哭くを聞く泊り 西ア佐知。梅の香の俳句 梅が香にむせる日和でありにけり 西ア佐知。2010年(平成22年)2月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。