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1月16日 開催
   寄せ植ゑの元日草の咲きにけり 松山寿美
   頼られて少したよりて去年今年
    家族みな笑顔で迎ふ今朝の春
 
      寒風の頬打つ特急通過駅 稲福昌一
      噴煙へ島の中天月冴ゆる
      縋り緒の二の腕眩し戎籠
 
   しづり雪伸びる軒より日を零す 門田窓城
    天与の句悴む手もて確と書く
      眠る山枕に雲の眠りをり
 
       淡墨に煙る塔影寒の雨 西村舟津
    背山より粉雪舞ひ来る御影堂
      繭玉を頭上に潜る蕎麦処
 
     この先はけもの道らし初霰 林 雄次郎
      笹鳴や走り根太き神の庭
     面一打焦げ去る匂い寒稽古
 
     凍てし壁伝ひ戒壇巡り終へ 水野惠以
       初詣蝋涙流れ光りをり
     初護摩の炎沈めの水を打つ
 
・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・
 
  天守より人の声降る四温晴
   魁の梅一輪の香りかな
  冬の海見えねど猛き涛の音
元日草の俳句 寄せ植ゑの元日草の咲きにけり 松山寿美。去年今年の俳句 頼られて少したよりて去年今年 松山寿美。今朝の春の俳句 家族みな笑顔で迎ふ今朝の春 松山寿美。寒風の俳句 寒風の頬打つ特急通過駅 稲福昌一。月冴ゆるの俳句 噴煙へ島の中天月冴ゆる 稲福昌一。戎篭の俳句 縋り緒の二の腕眩し戎籠 稲福昌一。しづり雪の俳句 しづり雪伸びる軒より日を零す 門田窓城。悴むの俳句 天与の句悴む手もて確と書く 門田窓城。眠る山の俳句 眠る山枕に雲の眠りをり 門田窓城。寒の雨の俳句 淡墨に煙る塔影寒の雨 西村舟津。粉雪の俳句 背山より粉雪舞ひ来る御影堂 西村舟津。繭玉の俳句 繭玉を頭上に潜る蕎麦処 西村舟津。初霰の俳句 この先はけもの道らし初霰 林雄次郎。笹鳴きの俳句 笹鳴や走り根太き神の庭 林雄次郎。寒稽古の俳句 面一打焦げ去る匂い寒稽古 林雄次郎。凍ての俳句 凍てし壁伝ひ戒壇巡り終へ 水野惠以。初詣の俳句 初詣蝋涙流れ光りをり 水野惠以。初護摩の俳句 初護摩の炎沈めの水を打つ 水野惠以。選者 西ア佐知。四温晴れの俳句 天守より人の声降る四温晴 西ア佐知。梅一輪の俳句 魁の梅一輪の香りかな 西ア佐知。冬の海の俳句 冬の海見えねど猛き涛の音 西ア佐知。2010年(平成22年)1月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。