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10月17日 開催
    大極殿成りしまほろば天高し 稻福昌一
    秋夕焼剣ケ岳の嶺を昏れ残し
 
     蒼ほのと残りて親し今年藁 門田窓城
     閑けさや曼荼羅聖地秋の声
 
     水痩せて破屋の水車暮の秋 松山寿美
     御影堂を巡る回廊冷やかに
 
    なよなよと杖持て余す秀明菊 西村舟津
      台風禍橋脚のみの流れ橋
 
  さはりては撫でて寝釈迦に祈る秋 水野惠以
    爽けしや寝釈迦足腰撫で願ふ
 
   花の名のこれも覚えず花野かな 林 雄次郎
   芒の穂揺れて二人のリフト発つ
 
   ゆく秋の声なき声を聞く夜かな 野田ゆたか
     立砂を依代として重九かな
 
・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・
 
   敗荷や輪廻転生人の世も
   露けしや陪臣塚は柵の外
 
 
  
大極殿の天高しの俳句 大極殿成りしまほろば天高し稲福昌一。剣ケ岳の秋夕焼けの俳句 秋夕焼剣ケ岳の嶺を昏れ残し 稲福昌一。今年藁の俳句 蒼ほのと残りて親し今年藁 門田窓城。秋の声の俳句 閑けさや曼荼羅聖地秋の声 門田窓城。暮の秋の俳句 水痩せて破屋の水車暮の秋 松山寿美。御影堂の回廊冷やかの俳句 御影堂を巡る回廊冷やかに 松山寿美。秋明菊の俳句 なよなよと杖持て余す秀明菊 西村舟津。台風の俳句 台風禍橋脚のみの流れ橋 西村舟津。秋の俳句 さはりては撫でて寝釈迦に祈る秋 水野惠以。爽けしの俳句 爽けしや寝釈迦足腰撫で願ふ 水野惠以。花野の俳句 花の名のこれも覚えず花野かな 林雄次郎。芒の穂の俳句 芒の穂揺れて二人のリフト発つ 林雄次郎。行く秋の俳句 ゆく秋の声なき声を聞く夜かな 野田ゆたか。重九の立砂の俳句 立砂を依代として重九かな 野田ゆたか。敗荷の俳句 敗荷や輪廻転生人の世も 西ア佐知。露けしの俳句 露けしや陪臣塚は柵の外 西ア佐知。2009年(平成21年)10月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。