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9月19日 開催
   荒び来る霧に埋もれて湖中句碑 稻福昌一
   秋天の無垢を穢して阿蘇噴けり
 
     稲筵目地の果てしの湖光る 門田窓城
 キャンパスの静けさ深めゆくちちろ
 
    抜きん出て鈴振る音色虫時雨 林 雄次郎
      回廊の朱の先辺り薄紅葉
 
      執念の声振り絞る法師蝉 西村舟津
     淋しさに又角合はす神の鹿
 
     蓑虫のまだ青がかる絲長し 松山寿美
      野々宮へ辿る薮道竹の春
 
  秋天に伸びしクレーンに目の眩し 水野惠以
    秋天の如き心理をほしきもの
 
    美容師に眉を引かせて敬老日 野田ゆたか

・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・
 
  蓮の実のもう飛ぶほかはなき構へ
   空濠は城の花野でありにけり
 
 
  
霧の俳句 荒び来る霧に埋もれて湖中句碑 稲福昌一。阿蘇の秋天の俳句 秋天の無垢を穢して阿蘇噴けり 稲福昌一。稲筵の俳句 稲筵目地の果てしの湖光る 門田窓城。ちちろの俳句 キャンパスの静けさ深めゆくちちろ 門田窓城。虫時雨の俳句 抜きん出て鈴振る音色虫時雨 林雄次郎。薄紅葉の俳句 回廊の朱の先辺り薄紅葉 林雄次郎。法師蝉の俳句 執念の声振り絞る法師蝉 西村舟津。神の鹿の俳句 淋しさに又角合はす神の鹿 西村舟津。蓑虫の糸の俳句 蓑虫のまだ青がかる絲長し 松山寿美。竹の春の俳句 野々宮へ辿る薮道竹の春 松山寿美。秋天の俳句 秋天に伸びしクレーンに目の眩し 水野惠以。秋天の俳句 秋天の如き心理をほしきもの 水野惠以。敬老日の俳句 美容師に眉を引かせて敬老日 野田ゆたか。根釣りの俳句 切岸の下に根釣の穴場かな 野田ゆたか。蓮の実の俳句 蓮の実のもう飛ぶほかはなき構へ 西ア佐知。城の花野の俳句 空濠は城の花野でありにけり 西ア佐知。2009年(平成21年)9月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。