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4月18日 開催
     寄せ返す波春光を煌めかせ 稲福昌一
    涛の音響く御窟人洞燭おぼろ
 
    疎水なほ遅日の夕日流さざる 門田窓城
   視野におく八坂の塔に飛花落花
 
     春暁や天心蒼をひそめをり 松山寿美
    花筏ととのはずままの疏水急
 
     地に覆ひめくるめく色芝桜 西村舟津
    露天湯に浸れば四方の山笑ふ
 
       筍や是好日とある俳画 林 雄次郎
    鳩鳴いてふと虚ろなる春の昼
 
    線彫りの阿弥陀に及ぶ花吹雪 水野惠以
 
    行春のたをやぐ時の流れかな 野田ゆたか
    桜咲く堤越ゆればホームラン
 
・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・
 
  願かけし絵馬の汚れに春の逝く
   花冷やうつろに昏し埴輪の目
 
 
  
春光の俳句 寄せ返す波春光を煌めかせ 稲福昌一。朧の俳句 涛の音響く御窟人洞燭おぼろ 稲福昌一。遅日の俳句 疎水なほ遅日の夕日流さざる 門田窓城。飛花落花の俳句 視野におく八坂の塔に飛花落花 門田窓城。春暁の俳句 春暁や天心蒼をひそめをり 松山寿美。花筏の俳句 花筏ととのはずままの疏水急 松山寿美。芝桜の俳句 地に覆ひめくるめく色芝桜 西村舟津。山笑うの俳句 露天湯に浸れば四方の山笑ふ 西村舟津。筍の俳句 筍や是好日とある俳画 林雄次郎。春の昼の俳句 鳩鳴いてふと虚ろなる春の昼 林雄次郎。花吹雪の俳句 線彫りの阿弥陀に及ぶ花吹雪 水野惠以行春の時の流れの俳句 行春のたをやぐ時の流れかな 野田ゆたか。桜咲くの俳句 桜咲く堤越ゆればホームラン 野田ゆたか。春のゆくの俳句 願かけし絵馬の汚れに春の逝く 西ア佐知。花冷えの俳句 花冷やうつろに昏し埴輪の目 西ア佐知。2009年(平成21年)4月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。