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		       草深き当尾路露の石仏 稲福昌一
  
		     秋天を穢し火山灰噴く桜島
  
		     晩学に睡魔すぐ来る秋灯下
  
		  
		
  
		    らしくなき大粒なほも秋の雨 門田窓城
  
		  句に凝りてゐてなほ余す夜長かな
  
		     木蝋の技に親しむ燈火かな
  
		  
		
  
		    竹の葉のすれ合ふ音や秋の風 松山寿美
  
		    道問はれ道づれとなる秋彼岸
  
		    寺の萩句碑の寺とし親しまれ
  
		
  
		        星一つ残す朝空鰯雲 林  
		雄次郎
  
		      水色の空暮残る花野かな
  
		   言ひ過ぎを悔いて一人の月仰ぐ
  
		  
		
  
		       城を守る宮に地車秋祭 西村舟津
  
		      地車の屋根飛ぶ度胸秋祭
  
		  
		
  
		     万の露育てし苑の夜明かな 野田ゆたか
  
		      台風のそれて一番星の影
  
		     風止みて影おだやかに秋桜
  
		
  
		・・・・・ 選者 西  
		ア 佐 知 詠 ・・・・・
  
		
  
		   萩零す鐘の一打となりにけり
  
		   城映しホテルを映す水の澄む
  
		    城近く置きて運動会日和
  
		
  
		  
		 
  
		 
  
		  
		  
  
		
	 
	
	
	
		露の俳句 草深き当尾路露の石仏 稲福昌一。秋天の俳句 秋天を穢し火山灰噴く桜島 稲福昌一。秋灯の俳句 晩学に睡魔すぐ来る秋灯下 稲福昌一。秋の雨の俳句 らしくなき大粒なほも秋の雨 門田窓城。夜長の俳句 句に凝りてゐてなほ余す夜長かな 門田窓城。燈火親しの俳句 木蝋の技に親しむ燈火かな 門田窓城。秋の風の俳句 竹の葉のすれ合ふ音や秋の風 松山寿美。秋彼岸の俳句 道問はれ道づれとなる秋彼岸 松山寿美。寺の秋の俳句 寺の萩句碑の寺とし親しまれ 松山寿美。鰯雲の俳句 星一つ残す朝空鰯雲 林 雄次郎。花野の俳句 水色の空暮残る花野かな 林 雄次郎。月の俳句 言い過ぎを悔いて一人の月仰ぐ 林 雄次郎。秋祭りの俳句 城を守る宮に地車秋祭 西村舟津。秋祭りの俳句 地車の屋根飛ぶ度胸秋祭 西村舟津。露の俳句 万の露育てし苑の夜明かな 野田ゆたか。台風の俳句 台風のそれて一番星の影 野田ゆたか。秋桜の俳句 風止みて影おだやかに秋桜 野田ゆたか。萩の俳句 萩零す鐘の一打となりにけり 西ア佐知。水澄むの俳句 城映しホテルを映す水の澄む 西ア佐知。運動会の俳句 城近く置きて運動会日和 西ア佐知。2008年(平成20年)9月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。