9月20日 開催
草深き当尾路露の石仏 稲福昌一
秋天を穢し火山灰噴く桜島
晩学に睡魔すぐ来る秋灯下
らしくなき大粒なほも秋の雨 門田窓城
句に凝りてゐてなほ余す夜長かな
木蝋の技に親しむ燈火かな
竹の葉のすれ合ふ音や秋の風 松山寿美
道問はれ道づれとなる秋彼岸
寺の萩句碑の寺とし親しまれ
星一つ残す朝空鰯雲 林
雄次郎
水色の空暮残る花野かな
言ひ過ぎを悔いて一人の月仰ぐ
城を守る宮に地車秋祭 西村舟津
地車の屋根飛ぶ度胸秋祭
万の露育てし苑の夜明かな 野田ゆたか
台風のそれて一番星の影
風止みて影おだやかに秋桜
・・・・・ 選者 西
ア 佐 知 詠 ・・・・・
萩零す鐘の一打となりにけり
城映しホテルを映す水の澄む
城近く置きて運動会日和
露の俳句 草深き当尾路露の石仏 稲福昌一。秋天の俳句 秋天を穢し火山灰噴く桜島 稲福昌一。秋灯の俳句 晩学に睡魔すぐ来る秋灯下 稲福昌一。秋の雨の俳句 らしくなき大粒なほも秋の雨 門田窓城。夜長の俳句 句に凝りてゐてなほ余す夜長かな 門田窓城。燈火親しの俳句 木蝋の技に親しむ燈火かな 門田窓城。秋の風の俳句 竹の葉のすれ合ふ音や秋の風 松山寿美。秋彼岸の俳句 道問はれ道づれとなる秋彼岸 松山寿美。寺の秋の俳句 寺の萩句碑の寺とし親しまれ 松山寿美。鰯雲の俳句 星一つ残す朝空鰯雲 林 雄次郎。花野の俳句 水色の空暮残る花野かな 林 雄次郎。月の俳句 言い過ぎを悔いて一人の月仰ぐ 林 雄次郎。秋祭りの俳句 城を守る宮に地車秋祭 西村舟津。秋祭りの俳句 地車の屋根飛ぶ度胸秋祭 西村舟津。露の俳句 万の露育てし苑の夜明かな 野田ゆたか。台風の俳句 台風のそれて一番星の影 野田ゆたか。秋桜の俳句 風止みて影おだやかに秋桜 野田ゆたか。萩の俳句 萩零す鐘の一打となりにけり 西ア佐知。水澄むの俳句 城映しホテルを映す水の澄む 西ア佐知。運動会の俳句 城近く置きて運動会日和 西ア佐知。2008年(平成20年)9月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。