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3月15日 開催
    門川をほどばしりたる雪解水 稲福昌一
     流氷に縋る命のありにけり

       粛々と食堂作法お水取 
西村舟津
   破れ紙衣伸びたる髭の修二会僧

      錦城の史跡を巡る梅日和 
松山寿美
    風そよと萬の鈴振る花馬酔木

    湧き水の砂踊らせて春を澄む 
門田窓城
  木々の黙解くに芽のあり遅速あり

    春の海うねりうねりて防潮堤 
宇都宮美智子
     強東風や一舟もなき鳰の海

     鶯の声とびとびの家つなぐ 林 雄次郎
  初蝶を見よとママ呼ぶパパを呼ぶ

    潮風に落とされさうに咲く椿 
野田ゆたか
     虎杖の折られし跡の新しき

・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・

   界の橋は三歩に水草生ふ
目につけば土筆は摘んでみたきもの
 
 
  
雪解水の俳句 門川をほどばしりたる雪解水 稲福昌一。流氷の俳句 流氷に縋る命のありにけり 稲福昌一。お水取の俳句 粛々と食堂作法お水取 西村舟津。修二会の俳句 破れ紙衣伸びたる髭の修二会僧 西村舟津。梅日和の俳句 錦城の史跡を巡る梅日和 松山寿美。馬酔木の花の俳句 風そよと萬の鈴振る花馬酔木 松山寿美。春の水の俳句 湧き水の砂踊らせて春を澄む 門田窓城。木の芽の俳句 木々の黙解くに芽のあり遅速あり 門田窓城。春の海の俳句 春の海うねりうねりて防潮堤 宇都宮美智子。鯒の俳句 鳰の海の俳句 強東風や一舟もなき鳰の海 宇都宮美智子。蛍の俳句 鶯の声とびとびの家つなぐ 林 雄次郎。初蝶の俳句 初蝶を見よとママ呼ぶパパを呼ぶ 林 雄次郎。椿咲くの俳句 潮風に落とされさうに咲く椿 野田ゆたか。虎杖の俳句 虎杖の折られし跡の新しき 野田ゆたか。水草生うの俳句 結界の橋は三歩に水草生ふ 西ア佐知。土筆の俳句 目につけば土筆は摘んでみたきもの 西ア佐知。2008年(平成20年)3月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。